変化することの美しさ

変化することの美しさ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

進化論で有名なダーウィンは「生き物は変化していく」ことを科学的に世の中に打ち出した最初の人だと言われています。環境の変化に適応することが生存と繁殖に関わり、そこに優劣の観点はなく、環境が変化すれば、どのような生き物であっても、一からその環境に適応しなければならないことを意味しているようです。もしかしたら新型コロナウィルスで変化した環境にどのように適応するかも、私たち生き物が変化していく一つのプロセスなのかもしれません。

次に、人間のライフサイクルの中での変化について考えてみましょう。私たちは生涯を通して変化を繰り返しながら発達していきます。若い時は山を登るような上昇的変化を、年を重ねると山を下るような下降的変化をするイメージですね。このライフサイクルを通して、最も変化が著しい時期は、思春期だと言われています。心も体も急激に変化するので、思春期のこどもたちはその変化に適応するのに四苦八苦します。

河合隼雄さんは思春期をさなぎの時代と表現しています。「思春期とは、さなぎのような時期である。さなぎというのは硬い殻に包まれて死んだように動かず、外から見ると何が起こっているのかわからない。しかし、さなぎの内部ではいもむしが蝶になるという大変な変化が渦巻いている。いもむしが無事に蝶になり、飛び立つためには外側に硬い殻を築き、さなぎの時代を過ごさねばならない。同様に人間にも、さなぎの時代が必要である」と。

でも、人間にはこの大きな変化を守るさなぎのような硬い殻がありません。どうすればいいのか?それは、大人が思春期のこどもたちの変化を守る硬い殻になる必要があるのです。こどもたちが安心して変化できるように見守り続け、危機的状況に陥ればすかさず守ることができる準備をしておかなければならないのだろうと思っています。するとこどもたちは無事に蝶になり、飛び立つことができるのですね。

ただ、この変化は思春期だけのものではなく、人間が一生涯を通して経験するものでもあります。アンデンティティの確立という言葉を聞いたことがありますか?「私は一体何者なのか」の答えを探すのは思春期・青年期の特徴と言われていますが、実はこれは「死ぬまで続く無意識の過程」とエリクソンは述べています。つまり、変化は死ぬまで続き、私たちはいくつになっても蝶になり、飛び立つことができるということでしょうか。

いくつになっても変化することを恐れないでください。そうすればいつでも美しい蝶になって飛び立つことができるのです。「もうしんどいからいいわ~」と言わず、死ぬまで変化を楽しむことが、私たち人間の進化なのかもしれません。是非、チャレンジし続けてください。

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