オンラインカウンセリングのカナムーンです。

2015年にNHK「こころの時代」にたまたまチャンネルを合わせていて、禅僧ティクナットハン師を知ることになりました。彼はお弟子さんから敬愛を込めて「タイ(ベトナム語で先生の意)」と呼ばれています。番組の中でタイは水の入ったコップを見ながら「水に姿を変えた雲さん、(雲でなくなっても)あなたは死んでなんかいません」と語りかけます。「今すぐに空に帰りたかったら、お鍋に入れて沸かしてあげましょうか?」、「私の体の中に遊びに来ませんか?数時間経ったら息として体から出てきてください。水蒸気となって私の吐く息について行けば、ゆっくり空に上って、また雲になれますよ」と話す姿が非常に印象に残りました。また、番組の最後に流れた歌に懐かしさを覚えました。

この番組から4年経った昨年、タイが拠点としているプラム・ヴィレッジが主催するマインドフルネス(今この瞬間に気づき目覚めている)のリトリートが富士山の麓で開かれました。開催日の4日ほど前に、何だかふとスマホでタイのことを検索しようと思い、このリトリートの案内にたどり着き、1名だけ空きがあったのを見つけたので、衝動的に申込みをして参加することになりました。

この写真は、その時に購入したタイの直筆の書「a cloud never dies」(雲は死なない)です。番組を見てから4年の歳月を経て、あの時聞いた言葉が現実となって目の前に現れた感じでした。そして懐かしさを覚えた歌「No Coming, No Going」にも再会できました。その歌詞を紹介します。

No coming, no going, No after, no before, I hold you close to me, I release you to be so free.
Because I am in you, And you are in me. (どこから来るのでも どこに行くのでもない 「あと」もなく 「まえ」もない 私はあなたを抱きしめる 私はあなたを自由に解き放つ 私はいつもあなたの中にいて あなたはいつも私の中にいるから)

このリトリートの時、仏教、キリスト教、イスラム教などの宗教を超えてマインドフルネスのトレーニングを実践することを前提に、私はダルマ・ネーム「眞美心(true beauty heart)」をもらいました。なので、私はタイの弟子でもあるのかな?ダルマ・ネームを返上しなくても済むように、「No Coming, No Going」を口ずさみながら、ゆっくり散歩をして、心を整えるようにしています。

ストレスの多い現代社会では、心を整える自分なりの方法を持つことは、自分自身を生きるためにも必要かもしれませんね。みなさんも心を整えるための自分なりの方法を見つけてみてください。