Nobody’s Perfect

Nobody’s Perfect

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

この写真は、カナダのバンクーバーのギャスタウンの蒸気時計台です。この街のレトロな雰囲気にマッチしていて、映画のワンシーンのようですね。

カナダは「予防に1ドルをかけ惜しめば、7ドルの付けが回る」という試算を出していて、さまざまな先進的な子育て支援が行われてきました。その中に親教育支援プログラム「Nobody’s Perfect」(「完璧な親なんかいない!」)があります。

このプログラムは、0~5歳の子どもの親がグループの中で互いの体験や不安を話し合うことによって、子育てのスキルを高め、自信を取り戻していくもので、ファシリテーターと呼ばれる人が進行していきます。

私たちは子どもが生まれた時点ではじめて親になります。ですから、初心者マークをつけた親が未熟な子どもを育てていくことになるわけです。子どもが泣いていたら親が悪いのではないか、子どもが何か間違ったことをしたら育て方が悪かったのではないかなどと、親は自分を責めてしまうことが多々あります。でもね、最初からうまくいくはずはないし、子育てに正解はないのです。なぜなら、親も子どもも一人ひとり違うから、正解も千差万別。

このような子育ての体験や不安を分かち合うことによって、「あ~、不安なのは私だけじゃないんだ~」とか、「そういうやり方や考え方があるんだ~」と気づいて気持ちがラクになる。そして、親としての自信を取り戻して笑顔で子育てをすることで、子どもが安心して育っていける。完璧な親なんていません。ほどほどの親、ほどほどの子育てでいいのです。

私も一児の母親です。育児休暇を終えてすぐに仕事に復帰しましたので、家族、親戚、友達、近所の人や社会資源からたくさん協力してもらって子育てをしてきました。高校時代からの親友に授業参観に行ってもらったり、ファミリーサポートセンターに送迎をお願いしたり・・・。アフリカに「子ども一人育つには村の人みんな必要」ということわざがありますが、まさにその通りで、子どもはみんなで育てればいいのだと思っています。

また、私は息子を「私のことをよくわかってくれているお互いに助け合える同居人」と見ているので、母親としてはまあ適当、完璧からはほど遠い(笑)。逆に息子が助けてくれることが多いですし、母親としての経験をさせてくれていることにありがとうと思っています。完璧でないから感謝できるのであれば、完璧でないことは美しいのかも(自己弁護?)と感じる今日この頃です。

みなさんも肩の力を抜いて、ほどほどの子育てを楽しみましょう。カナムーンでは子育ての相談も受け付けています。お気軽にご利用ください。

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