私たちの祖先

私たちの祖先

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今日は、「宇宙の魅力 生命の魅力」というセミナーを聴いてきました。講師は、2021年度JAXA宇宙飛行士候補者第0次選抜に合格した東京工業大学地球生命研究所准教授の藤島皓介さんです。

んっ?第0次選抜って何?と思って調べてみました。まずは英語試験があり、それに合格すれば一般教養試験、STEM分野の試験、小論文、適性検査、エントリーシートの選抜があるようです。これらが第0次選抜と命名されています。その後、第一次選抜、第二次選抜、第三次選抜があり、最終選抜結果は2023年2月頃に出るそうですよ。是非、藤島さんには宇宙飛行士として、アルテミス計画や月周回有人拠点ゲートウェイに参加してもらいたいと思っています。

藤島さんのお話の中で印象に残っているのは、私たち人間の生命の起源と、地球外生命体がいる可能性についてです。

前者については、私たち人間は細胞に核をもち、その中に遺伝物質であるDNAをまとめて収納している真核生物に分類されます。この真核生物はもとをたどれば古細菌から分かれているようで、古細菌から真核生物に枝分かれする分岐点に位置するのがアスガルド古細菌というそうです。そう、私たちの祖先はアスガルド古細菌(写真)!

後者のお話では、表面が厚い氷で包まれたエンケラドスが生命の可能性を持つ衛星として注目を集めているということでした。2005年末にNASAの土星探査機カッシーニがエンケラドスの南極領域から氷のジェットが噴き出しているのを発見し、その成分を調べたところ水素が含まれていたそうです。この水素は微生物のエサになるようですので、もしかしたらエンケラドスには微生物がいるのかも・・・。

藤島さんはエンケラドス探査の準備を進めているということで、エンケラドス生命探査のPVを見せてくれました。以下はそのPVに挿入されているメッセージです。WHO ARE WE / ARE WE ALONE IN THE UNIVERSE / CAN LIFE ORIGINATE ON AN ICY MOON / ELCELADUS / IT WILL NOT BE A SIMPLE BINARY 1 OR 0 ANSWER / I DON’T WANT TO BELIEVE. I WANT TO KNOW. /ENCELADUS SAMPLE RETURN-202X.

エンケラドス探査をすることで、地球外生命体の存在が明確になるかもしれない。また、私たち人間には到達できない太陽系外の惑星にも、もしかしたら地球外生命体がいるのかも・・・そんなことを考えながらPVを見ていたら、鳥肌が立ってワクワクしてきました。

私たちはどこから来てどこへ向かうのか、私たちはこの宇宙で唯一の生命体なのか、う~ん、わからないことだらけなのですが、生命をもつ生物としてのアイデンティティをもつ私たちは、生命の起源や私たち以外の生命体の存在を知る重要な局面に入っているのかもしれませんね。

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