君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

近いうちに宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』を観に行こうと思っています。まったく宣伝もせず、見終わった人が「意味不明で怖くて気持ち悪い」という感想を抱いたというレビューが掲載されているほど、謎の多い映画だということです。

試写会のときに、宮﨑監督自身が「私自身、わけのわからないところがあった」と話していたようですので、さらに映画への興味がふつふつと湧いてきます。

そんななか、三重県津市で開催されている『高畑勲展』へ行ってきました。

高畑さんが演出を行った作品で、宮﨑監督は数多くの作画を共にしています。二人の関係性はおそらく独特で、とても刺激的な関係だったような気がしています。天才と天才のぶつかり合いというか、自分自身の完璧を追求した高畑さんと、それらをエンターテインメントの世界に落とし込んでいった宮﨑監督は、正反対でいて、お互いを強烈に尊敬し合っていたのだろうと思います。

でも、おそらく高畑さんは高畑さんらしく生きたような気がしますが、宮﨑監督は高畑さんにどこか憧れていたのではないだろうかと想像しています。だからこそ、『君たちはどう生きるか』で、宮﨑監督は自らの人生を振り返り、生きたかった人生をこの映画に投影しているのではないだろうかと感じています。まだ、映画を観ていないので、まったくの的外れかもしれませんが……。

だからこそ、この映画を観る前に、『高畑勲展』に触れておきたかったのです。

映画のエンディングで流れる米津玄師さんの『地球儀』という曲が公開されました。

♪僕が生まれた日♪行っておいでと背中を撫でる♪風を受け走り出す♪瓦礫を越えていく♪この道が続くのは続けと願ったから♪小さな自分の正しい願い♪光さす夢を見る♪飽き足らず描いていく♪地球儀を回すように♪

私たちが生まれるときに持ってきた願いは、この地球で瓦礫を越えながら生活している途中で、見失ったり取り戻したりしながらも、光を目指して生きてきました。今、まさに生まれるときに持ってきた願いのままに生きることを、宮﨑監督はこの映画で願っているような気がしています。

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