性暴力根絶条例

性暴力根絶条例

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

約1か月前の三重県議会で、ある女性議員が「性暴力の根絶を!~誰もが安心して暮らせる三重県づくりに向けて」というテーマで、一般質問に立ちました。

私は特定の政党を応援しているわけではないので、主義主張が理解できる議員とは政党を問わずお話をすることがあります。その女性議員とも一般質問の20日ほど前にお会いして、県内の性暴力支援の現状について説明をしました。

それを受けて、「学校における児童生徒間の性暴力対応支援ハンドブック」から、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの性暴力支援に特化した研修の必要性、精神科病院との連携、加害者への治療の体制作り、子どもを性暴力から守るための条例制定についての質問をされました。

そして、それが県知事の次の発言に繋がりました。発言の概要をご紹介します。

17世紀にパスカルが『パンセ』という書物のなかで、「正義なき力は暴力である」と述べました。まさに性暴力は正義なき力であり、非道な犯罪であります。女性や子どもなどの弱者がその被害者となり、心が傷つけられる魂の殺人です。そして、被害者は自分が悪いとも思わされるのです。まさに今ジャニーズの問題が取り沙汰されています。学生時代には『リップスティック』や『グリーンマイル』などの映画を観て、私たちは心から血を流してきました。条例については、制定に向けてしっかり動いていきたいと考えています。

このような発言だったと思います。正確にお知りになりたい方は、三重県議会の動画配信をご覧ください。

平成31年に「三重県犯罪被害者等支援条例」が制定されました。この制定に向けて、朝日町事件のご遺族と当時の県知事にお会いしたのが5年前です。それまでも条例制定の陳情は続けていましたが、私が生きている間に条例が制定されるのだろうかと不安に思った時期もありました。何だか今となっては懐かしい感じもします。

「三重県犯罪被害者等支援条例」制定から5年の時を経て、性暴力根絶に向けた条例制定に向けて動き始めることになりました。条例制定は施策や予算とセットにして検討する必要があるため、それは大変な作業になりますが、みなさんと力を合わせて話し合っていきたいと考えています。さあ、もうひと頑張りです。

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