パワハラお悩み相談室

パワハラお悩み相談室

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

三重働き方改革推進支援センター主催の「ハラスメント対策 対応者向けお悩み相談室」に講師として登壇しました。現場の対応者はさまざまお悩みがあり、ご苦労されているのだな~と改めて実感することができました。

パワーハラスメントは、個人と会社組織のストレス反応の一種であると考えられます。日頃からのコミュニケーションを活性化させ、小さい芽のうちから摘み取っていくことが大切です。

パワーハラスメントのパワーとなるものには、「職務権限」「経験」「専門性」「集団」「正当性」などがありますが、主には「職務権限」を持つ上司によるパワーハラスメントが多く発生しています。

通常、上司は毎日の業務の中ですべての部下の観察をしています。この時はすべての部下に注意が分散しています。でも、ある部下のマイナス面が気になりだすと、そのマイナス面に注意力が集中します。それは心理学で言うところの選択的注意となり、上司の意識はその部下にロックオンされていくのです。そうすると、その部下にイライラし始め、マイナスのエネルギーがフツフツと溜り始めます。それがドカ~ンと溢れ始めるのがパワーハラスメントであるとイメージするとわかりやすいかもしれません。

それでは、パワーハラスメントを予防するためにはどうすればいいのでしょうか?

厚生労働省が開設している「あかるい職場応援団」というハラスメント対策の総合情報サイトがあります。さすが法制化されると力の入れようが違うのだなという内容の充実ぶりです。是非、関心のある方はご覧ください。

この情報サイトの中に、「職場のパワーハラスメント対策取組好事例集」があります。50の企業や団体の取組が紹介されているのですが、これがなかなか面白いのです。7つの取組が体系的に報告されていて、それぞれの工夫が見え隠れします。

7つの取組とは、①トップのメッセージ、②ルールを決める、③実態を把握する、④教育する、⑤周知する、⑥相談や解決の場を設置する、⑦再発防止のための取組なのですが、「ケースブックの発行と絶えざる改訂」や「スモハラ防止はパワハラ防止に通ず」など、魅力的なキャッチフレーズが並んでいます。それぞれの企業がパワハラ防止に向けて努力していることを改めて知ることができたお悩み相談室でした。

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