ゴロゴロゴロゴロ

ゴロゴロゴロゴロ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

先日、中3の息子の学校の家庭訪問がありました。コロナ禍ですので、玄関先で換気をしながらマスク着用で先生をお迎えしました。20代後半のシュッとした男性教諭です。立ち話も何ですから、丸椅子に腰掛けてもらって話をしました。

先生曰く「息子さんは勉強もクラブも頑張ってもらっています。所属しているテニス部では一番手の前衛で難しいボールにも果敢に立ち向かっていく勇気があります。後輩にも優しくて、どうしたらこんな子どもに育てられるのか教えてほしいぐらいです。中1の時には、一人で九州の友だちに会いに行ったと聞いています。親御さんに幅がないとそんなことはさせられませんよね」ということでした。

「まあ、持ち上げて下さってありがとうございます。でもね、何もしていないんですよ」と答えました。本当に何もしていないからです。九州への一人旅だって、本人が行きたがったから行っただけのことで、ましてや日本語が通じるのだから、困った時には誰かに聞けばいいことだし・・・。そんなことで感心されるのね~と逆に新たな発見でした。

その時に、イギリスの精神科医のウィニコットの“ほどよい母親(good enough mother)”を思い出しました。子どもがその時その時の眠りたい、食べたい、泣きたい、遊びたい、ごろんとしていたいというありのままの自分を出すと、親が自然に受けとめて、温かく反応してくれることが安心感につながるので、母親はほどよく自然に接すればいいのですよ、というのが“ほどよい母親”のイメージです。まあ、子育てなんてだいたいでよろしい!ということです。家が安心できる場所であれば、それで十分なのだと思います。

そういえば、息子は家ではパンツいっちょまんで過ごしています。あれは逆セクハラね~と思いますが、真冬でも暖房をガンガンつけながらパンツいっちょまんで、ゴロゴロしています。ソファーに寝転んで、テレビを見たり、ゲームをしたり、お菓子を食べたり、ゴロゴロゴロゴロ・・・。何か話しかけても「ウン」しか言わず、のれんに腕押し状態です。まあ、それでも学校に機嫌良く通ってくれていて、元気に過ごしていてくれればそれでOKだと思っています。ありがたや~、ありがたや~。

そういう私も、家ではゴロゴロゴロゴロしています。子どもは育てたいようには育ちません。親が育てたように子は育つのです。ゴロゴロしている私が育てる子どもは、ゴロゴロゴロゴロ育つのです(笑)。まあ、そんなものだとあきらめていれば、子育てもラクにできるような気がしています。

今回は息子が小さい時に一緒に行ったダイナランドゆり園で姉に撮ってもらった写真を載せてみました。こんなに可愛い時があったのね~。あ~、この時雷がゴロゴロゴロゴロ鳴り出して、私の母が怖がってすぐに下山したことを思い出しました。ゴロゴロつながりですね。

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