赤福氷

赤福氷

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

この写真は赤福氷です。東海道と分かれて伊勢に続く伊勢街道は、旅人が立ち寄る茶屋が軒を連ね、そこで腹持ちのよい餅菓子がさまざまな形で提供されました。そのため伊勢街道は、別名「餅街道」と言われています。旅行雑誌でよく紹介されている餅は、北から安永餅(桑名市)、なが餅(四日市市)、関の戸(亀山市)、おきん餅(多気町)、へんば餅、神代餅、岩戸餅、二軒茶屋餅、赤福(伊勢市)などがあります。赤福氷は、その名の通り赤福の夏季限定の商品です。

伊勢市といえば、2013年に日本PTA全国研究大会みえの第6分科会が開かれたところで、私はそこで「いのちの教育~未来のいのちを守るために」というテーマで基調講演を行いました。ちょうど2013年は伊勢神宮の式年遷宮の年でしたので、全国から集まっていらしたPTAの方たちに伊勢神宮にまつわるお話をしたことを覚えています。それを聞いた教育委員会の方から、伊勢の葬送の文化などを研究しているので、是非お話をしたいとご連絡をいただいて、お会いすることになりました。ありがたいことです。

そのお話の中で印象に残っていることは、伊勢市の墓地は郊外に集中していること、昔は亡くなった人を病人として運んだこと、伊勢街道にある「筋向橋(スジカイバシ)」は身分や性別に関係なく誰でも渡れたこと、明治時代に三都構想があったこと(首都は東京、商都は大阪、神都は伊勢)、山田奉行所には大岡越前守が勤務していたことなど、「へぇ~」と思うようなことばかり教えてもらいました。ちなみに「筋向橋」は日本橋から伊勢までの距離を測る起点だったそうです。

インターネットが発達して、何でもわかっているような幻想を抱く現代社会ですが、実は知らないことばかりです。一生のうちで得られる知識や経験なんて、本当にちっぽけなものなのかもしれないな~と思ったりします。生きているうちにあと何冊本を読めるのだろうとか、あと何回素敵な人に出会えるのだろうとか、あと何杯赤福氷を食べられるのだろうとか・・・考えたりして。結局は色気より食い気ですね(笑)。

でも、せっかくこの世に生まれてきたので、椎名林檎さんの歌詞のように「♪借りものの命がひとつ 厚かましく使い込んで返せ♪」とばかり、学ぶことを楽しんで、さまざまな知的挑戦を歓迎し、いろいろな経験をして、感受性を高めていけたらと思う今日この頃です。厚かましく前向きに生きていきましょう。

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