多様性

多様性

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

久しぶりに寄せ植えをしました。姉から「誕生日に鉢植えの花が欲しい」というリクエストがあったので、テーマを“白”にして、鉢と土と花をフラワーセンターに買いに行きました。この時期のフラワーセンターは、色とりどりの花がたくさんあって、それらを見て回るだけでも、心がワクワクします。マゼンタ色のガウラもステキだったし、白色のユーフォルビアも可憐でした。

寄せ植えとは、ひとつの場所に複数の植物を植えることをいいます。育つ環境が似ている植物を組み合わせて、写真のように鉢などに植えることで、ひとつのお気に入りの風景をつくることができます。今回のテーマは“白”にしたので、苗のバランスを考えながら日当たりが好きな白いお花を4ポット選びました。

背の高いもの低いもの、花や葉の形が線をつくるもの、面をつくるものなど、それぞれの植物の現在の見た目や、将来どのように生長していくかを想像しながら、高さを生かした寄せ植えをしました。お~、まるで多様性社会、ダイバーシティだわ~と思いながら、植えていきました。

ダイバーシティは、組織やグループなどで多様な人材を登用して、それぞれが持つ違いを生かすことで、組織の競争力を高めようとする取り組みを指します。なぜ、違いを生かすと競争力が高まるのでしょうか。ふっと、ロジャーズの考え方が頭に浮かびました。

私たちには、自分が自分に対して持っている自己概念があります。「私ってこういう人なのよね~」と自分語りをする自分の枠組みのようなものです。この枠組みは、さまざまな経験をしたり、人との出会いによって広がっていきます。これまで経験したことがないことを経験することで新たな自分を発見したり、これまで出会ったことがないような人との関係を通して自分がどのような人間かを知ることができます。こうして、自己概念と経験・人との出会いの交わりが大きいほど、自らを理解することができるようになり、人として成長することができるのです。この交わっている部分を“一致”とロジャーズは表現していて、この“一致”が大きければ大きいほど、自己概念が広くなるとされています。違いって心を豊かにしていくのですね。

そういえば、生物多様性(biodiversity)という言葉もあります。これは、地球上の生物はバラエティに富んでいることを意味します。地球上の生きものは40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。そして、それぞれに違いという個性があり、全ての生きものは支え合って生きています。人との出会いだけでなく、全ての生きものとの出会いが、心を豊かにしていくのかもしれませんね。

寄せ植えのユーフォルビア(右前の白い花)に「かわいいねえ」と話しかけたら、「おおきに。今はたまたまユーフォルビアやってまんねん。あんたもべっぴんさんやねえ」と言われたので、「まあ嬉しい。わてもたまたまカナムーンやってまんねん」と答えてみました。ユーフォルビアとの出会いから、おもろい自分を発見できたような気がします(笑)。

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