ヤマトタケル

ヤマトタケル

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

「朗読と舞楽・雅楽で楽しむ 熱田神宮全国巡回講演 ~神話の魅力と日本人のこころ~ ヤマトタケルノミコトと熱田神宮」を観てきました。息子が見ていたテレビにこの講演の案内が出ているのをたまたま見つけたので、「呼ばれているのかな?」と思い応募したら招待ハガキが届いたので、仕事の帰りに足を運びました。

三重県の名前は、ヤマトタケルが最期を迎える能褒野へ向けて歩いているときに発した言葉「わが足三重のまかりなして、いと疲れたり」が由来となっているのは、以前から知っていましたので、ヤマトタケルは身近に感じていました。それに、ホールで舞楽や雅楽を試聴できることも楽しみでした。

私が最も感銘を受けたのは、新朗読家・杉山直さんによる神話朗読「ヤマトタケルノミコト」でした。それは全文を暗記して、音楽・照明・映像を融合させて表現する臨場感溢れる朗読でした。アマテラスの天岩戸開き伝説から始まり、スサノヲの八岐大蛇退治と天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)のお話を経て、ヤマトタケルの物語が始まりました。

物語のなかで不思議に思ったのは2点です。1点目は、当時斎王だったおばの倭姫からヤマトタケルはスサノヲの天叢雲剣を受けとっています。アマテラスに献上した三種の神器と呼ばれている神聖な天叢雲剣を、なぜ斎王の倭姫が彼に渡すことができたのでしょうか。2点目は、ヤマトタケルはなぜ伊吹山の神を討つときに天叢雲剣(のちの草薙剣)を置いていったのでしょうか。そのために、彼は命を落とすことになるのです。

この物語を聞きながら、私は出雲系と伊勢系の人々のことを思い出しました。出雲系は朝鮮半島から渡来してきた高い技術をもった人々で、伊勢系は天孫族とも言われていますが、縄文時代から日本に土着していた人々のことを言うらしいのです。スサノヲは出雲で天叢雲剣を八岐大蛇から取り出しアマテラスに献上し、ヤマトタケルは伊勢国で天叢雲剣を受け取り、最期には伊勢国の能褒野でお隠れになりました。まるで、出雲と伊勢、そしてスサノヲとヤマトタケルが交錯しているようでした。

伊勢の国に縁が深いヤマトタケルは、最期にこのような歌を詠んでいます。「倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭し麗し」幾重にも重なって青々とした垣をなす山々に囲まれている倭は何と美しい国だろうと。香具山、畝傍山、耳成山の大和三山を思い出しました。何だか天香具山に登ってみたくなりました。このように私の連想も幾重にも重なって続いていくのでありました。

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