太陽の塔

太陽の塔

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

皆さんは、1970年に大阪でアジア初の万国博覧会が開催されたことをご存知でしょうか?当時私は2歳でしたが、両親と姉と一緒に大阪万博に行った時の写真が残っています。ただ、記憶にはまったく残っていませんが・・・。

今回の写真は、大阪万博を象徴するアイコンであった太陽の塔の内部です。この内部は半世紀にわたって閉鎖されていましたが、2018年に再生を果たし、常設の展示施設に生まれ変わりました。現在は入館予約をすれば、この情熱的な赤を背景にした〈生命の樹〉を見学することができます。

太陽の塔の外側には3つの顔がついています。お腹についている〈太陽の顔〉は現在を、頂部の〈黄金の顔〉は未来を、背面の〈黒い太陽〉は過去を表しています。作者である岡本太郎さんは「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えていたようですから、太陽の塔自体が「過去」「現在」「未来」の循環なのかもしれません。

〈生命の樹〉はまさに「過去」「現在」「未来」を表しています。天空に伸びる1本の樹体に、単細胞生物からクロマニョン人まで、生物進化をたどる33種もの生きものがびっしりと螺旋を描いていました。個体発生が系統発生を繰り返してきたように、人類の系統発生が「過去」「現在」「未来」を通して表現されています。

そこには「生命のエネルギー」が充満していて、フロイトのいう「エス」が天空に向けて爆発しているイメージです。岡本太郎さんの「芸術は爆発だ~!」という声が聞こえてきそうな空間でした。

そして頂部には無限の天空を表現した太陽の空間が広がります。それは「黄金の顔」につながっていて、「黄金の顔」からはアンテナのようなものが空に向かって伸びていました。う~ん、何と言うか・・・まるで宇宙と交信しているかのようでした。1970年からずっと太陽の塔は宇宙と交信してきたのではないでしょうか。そんな錯覚を覚えるような不思議な建築物でした。

私たちの「未来」はどうなるのでしょうね。エネルギーが高まり、どんどん宇宙と一体化するのかもしれませんよ。

みなさんも是非、未来に続く「生命のエネルギー」を体感しに、太陽の塔に足を運んでみてはいかがでしょうか。行かれる前は入館予約をお忘れなく!(笑)

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