フォーカシング
フォーカシング

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
この写真は、フォーカシングの研修を受けたときに、私が選んだ絵葉書です。200枚をこえる絵葉書が机の上に並べられ、その中から気になったものを選ぶというワークでした。たくさんの選択肢の中から選ぶという作業は、私にとっては一瞬で決まることが多いです。ざ~っと200枚を目で追いながら、「これ!」と瞬時に選び取ります。
どうしてそうなるのかということを説明していきましょう。
まずは、フォーカシングとは何なのかという説明から始めます。フォーカシングは、ユージン・ジェンドリンが生み出した方法で、クライエント(来談者)がどのように自らの気持ちや気分などの体験に触れ、それらを言動化するのかに着目して生み出されました。クライエントのからだの内部にある感覚や感情に気づきを与えていくのです。
感覚や感情というのは、感じられるけれども何となくあって、そこに大切なものが含まれている常に変化する曖昧模糊とした感じ(フェルトセンス)です。ですので、言語化することが難しいのです。でもその感じはその人特有のもので、多元的な要素を持っています。それを言語化するということは二元化することと同義です。
例えば、大切な人を亡くして涙を流している人がいるとします。その人の心の中には、さまざまな感覚や感情が渦巻いているでしょう。そのさまざまな感じ(センス)を「悲しい」という言葉で表現してしまうと、「悲しい」か「悲しくないか」という二元論の対比によって言語化してしまうことになります。「悲しい」という言葉で表現するとわかりやすいのですが、その瞬間その感じは安易でチープなものになります。
フォーカシングでは、感じ(フェルトセンス)に共鳴するぴったりな表現、言い回し、イメージ、ジェスチャー、音などを探していく作業をします。絵葉書を選ぶという作業も、自分自身の感じと共鳴する絵や写真を選び、それを第三者に表現することで、自分自身の感じに気づいていくことを体験することに役立ちます。
これは、描画テストの投影法にも似ています。絵や写真などのあいまいな刺激に対するクライエントの反応からパーソナリティを測定するのが描画テストですが、言葉ではうまく表現できない心の動きを描画によって知ることができます。投影法は、あいまいな刺激に無意識がどのように投影されるのかを探る方法の一つなのですね。
無意識が発する言葉にできない感じを、どのように言動化し、それをクライエント自身が気づいていくのかが心理療法の促進につながるのです。私が選んだ絵葉書をご覧になって、私の無意識の感じをおわかりいただけましたでしょうか?是非、私の無意識を分析してみてください。
with k 4E #470








