化粧

化粧

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

みなさんは化粧をしていますか?今は性自認を問わず化粧をしている人たちがたくさんいらっしゃいますね。でも、私は化粧をしていません。いつもスッピンです。それを見かねて「化粧をしてみたらどうですか?」とアドバイスを下さった方がいて、チャレンジしてみました。少し濃いめに化粧をして、夜の蝶を目指してみましたが、夜の蝶になり損ねた蛾になったようです(笑)。

夜の蛾になってはみたものの、何だか自分らしくなく感じてしまい、一日で化粧をすることを断念し、もとのスッピンに戻りました。化粧をしなければ外に出られないという人もいるようですので、それが自然になってしまえば大丈夫なのかもしれませんが、どうにもこうにもファンデーションにヒビが入りそうで、ビクビクしてしまいます。スッピンでいると、家にいても、仕事をしていても、誰の前に行っても、いつでもどこでもこのままの自分でいられます。シミだらけシワだらけですけどね・・・。

「いつでもどこでもありのままの自分でいられる」というのは幸せなことです。

以前に自死した中学生のことをブログに書きましたが、その若者は休み時間に自分の席で一人本を読んでいることが好きな人でした。でも、周りからは「友だちがいないの?」「外で遊べば?」と言われたり、先生がその様子を見て心配されたりしたようです。一人で本を読んでいて何がいけないのかと思います。それが心地よいのなら、もしくはそれが自分を守る手段なら、そのままで構わないのに、こうでなければならないという価値観から、それがいけないことだと自分を責めてしまう、自分は欠陥があるのではないかと思わされてしまうことがありますね。

立場や状況は違えど、ありのままでいることを否定される経験は誰にもあるのではないでしょうか。

例えば、親から愛されなかった子どもがいるとします。どうして自分は愛されないんだろう?どうしたら愛してもらえるんだろう?自分は愛されるに値しない子どもなのだろうか?とありのままの自分を封印してしまうことがあります。ただ親と合わなかっただけなのに。そのままで十分愛される存在なのに。

例えば、離婚を経験しているとします。どうして離婚をしてしまったんだろう?どうしたらうまくいったんだろう?自分は家庭を持つ資格がないのだろうか?結婚不適合者なのだろうか?と自分を責めてしまう人がいます。ただ単に相手と合わなかっただけなのに。そのままの自分で十分なのに。

人がどのように思おうが、社会がどのようにジャッジしようが、あなたはそのままでいいのです。あなたの存在自体が十分愛される存在なのです。自分の面倒をみてあげられるのは自分しかいません。あなたを一番愛しているのはあなたです。だから、「あなたはそのままでいいよ~」とご自分に声をかけてあげてくださいね。あなたは愛されるに値する人なのですから。

私も私自身に、「夜の蝶になり損ねた蛾でも、シミやシワだらけのスッピンでも、何でもOK。そのままのあなたでいいのよ~」と声をかけたいと思います。でも、講演会やシンポジウムなどの大勢の人前に出る時は、夜の蝶になってみようかと性懲りもなく画策していたりして(笑)。

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