大切ないのち

大切ないのち

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

このブログは記念すべき400本目のブログです。よく頑張って400本もブログを書いたなあと自分をほめてあげたいと思っています。そんな記念すべき回なので、「大切ないのち」のことを書いてみたいと思います。

11月2日にイスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区の最大都市ガザ市の本格的な侵攻を始めると表明しました。また多くのいのちが失われると思うと、魂が鷲掴みにされるような悲しい気持ちになります。

私が両者の争いを初めて知ったのは、確かアップル社のパソコンを使っていた頃なので、30代の始め頃だったと思います。そうすると20数年前でしょうか。友人から、パレスチナ自治区では多くの死者が出ているのですが、その情報が世界に届かないという一通のメールが届いたことがきっかけでした。

ガザ地区には、紀元前11世紀頃にユダヤ人のイスラエル王国がありました。ローマ帝国が隆盛を誇っていた時代には、ローマ帝国がこの地区を支配し、ユダヤ人は紀元1~2世紀に反乱を起こすも鎮圧されて、パレスチナ地方から世界各地に散らばりました。そのため、7世紀以後は、パレスチナ地方にアラブ人が住むようになったのです。

第一次世界大戦中の1917年にイギリス軍がこの地を占領し、1948年までイギリスによる委任統治が始まりました。この間に、祖先の地への帰還を願うシオニズム運動が盛り上がり、ユダヤ人の入植者が急増したことにより、両者の争いが始まったようです。

この土地は誰のものか?この土地は私たちのものだ!それが争いの元になっています。この土地はすべて地球のものだと私は思っています。地球の土地をお借りしているだけなのに、自分たちの陣地を広げ、その土地を支配するがために、人々の尊いいのちを奪っていくのです。

世間では「ユダヤ人のいのち」と「パレスチナ人のいのち」の価値をめぐる議論も起きているようです。どうしてこのような議論が起きるのでしょうか。ゴルドンの優生学では、血統を改良する科学として優生学を命名し、より適した人種や血統に、そうでない場合よりも早く優勢になる機会を与えるものとしていますが、人種や血統によってその価値は決まるものではありません。

ただ、現世でからだを持って生まれてきた条件が、たまたま日本人であった、ユダヤ人であった、パレスチナ人であったというだけで、それは現世だけのことなのです。そして、それぞれのからだには人種や血統に関係なく魂といういのちが宿っています。いのちは「忌(齋)の霊」と書き、忌み尊ぶべき霊格なのです。この世のすべてのいのちは、みな同様に大切ないのちです。これ以上、大切ないのちを粗末に扱わないでほしいと心から願っています。

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