バンクシー

バンクシー

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

WHO IS BANKSY? 展に行ってきました。皆さんはバンクシーをご存知ですか?誰もその姿を見たことがない、神出鬼没のストリート・アーティスト、バンクシー。イギリスのブリストルで活動を開始した彼は、ロンドン、ニューヨーク、パレスチナと、世界のあらゆる場所に現れては、観る者の心をグサリと突き刺すグラフィティを描いてきました。

これらの文章は、展覧会の説明文そのままです(笑)。しかし、どんな名作であったとしても、街なかの壁に描かれたグラフィティは上書きされたり、壁自体が撤去されたり、さまざまな理由で失われることが少なくありません。今回の展覧会は、彼が世界中で表現してきた作品を一堂に集めた、まるで“おもちゃ箱をひっくり返した”ような展覧会です。

まさにそのような展覧会でした。そして、個人所蔵の作品以外はすべて撮影可能なのです。私もたくさん写真を撮影してきました。その中の一つがこれです。実際に壁に描かれた落書きを消している絵でした。バンクシーは世界中で知られているアーティストですから、保存されているグラフィティもあるようですが、もし無名のアーティストの作品ならば、写真のようにあっという間に消されてしまうのです。皮肉にも写真の彼が消しているのは有名な壁画ですが・・・。

バンクシーの絵がオークションにかけられた時がありました。その作品が落札された途端に、仕掛けられたシュレッダーが作動して、その作品がただの粉々に破かれた紙片に様変わりしたことがニュースで紹介されたことがありました。そのニュースを見て、バンクシーらしいな~と思いました。

バンクシーという名前もおそらく本名ではないでしょう。ただの記号でしかないのだと思います。「千と千尋の神隠し」の千は記号で、千尋が名前のようなものなのだと思います。記号はただの記号で、そこに付随するものはありません。性別も年齢も人種もサイズも財産も地位も名誉も何もないのです。あるのは自由だけ。そう自由だけです。バンクシーは自由の象徴なのだと思います。

私たちが日々持っているものは不自由でしかない。どこの誰で、どんな生活を送っているのか、家族や親戚は誰で、どんな職業について、どのような肩書きで、どのように演じなければならないのか・・・本当に不自由です。それらすべてから解放されるために、バンクシーは身元を明かさず、自由にありのままに思いつくまま活動をしているのだろうな~と想像しています。そんな自由な空気感がWHO IS BANKSY? 展には溢れていました。

もしよろしければそんな空気を吸いに行ってみてください。4月23日(土)~6月12日(日)グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボで開催しています。

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