バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクト

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

先日、久しぶりに自分でテレビをつけました。そうしたらNHKで「バタフライ・エフェクト~あの日があるから今がある」という番組を放送していました。ベルリンの壁で引き裂かれた恋人たちの行動が、EUの発足につながり、さらに日本人宇宙飛行士に影響を与えていくという内容でした。とても面白かったので、今日はそのお話から入りたいと思います。

「バタフライ・エフェクト」とは、1972年に気象学者のエドワード・ローレンツがアメリカの科学振興協会で行った講演会のタイトルに由来しています。そのタイトルは「予測可能性:ブラジルの一羽の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすのか?(Predictability: Does the Flags of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?)」です。

蝶が羽ばたく程度の非常に小さな攪乱でも、遠くの場所の気象に影響を与えるのかという問いかけなのですが、もしそれが正しいならば、観測誤差を無くすことができない限り、正確な長期の気象予測は困難になるという研究から生まれた言葉だということです。もともとエドワードはカモメの羽ばたきというタイトルにしようとしていたようですが・・・。蝶好きの私としては、蝶の羽ばたきにしてくれてありがとう!と思っています(笑)。

番組のあらすじは、ベルリンの壁で引き裂かれた恋人に会おうと西から東へのトンネルを掘り恋人を救出した男性が、測量の技術を使いドーバー海峡のトンネルを掘削することでEU統合へつながっていきました。また、彼と協力してベルリンでトンネルを掘った別の男性が、宇宙飛行の技術開発に関わり、宇宙で授業をしたいと夢見た女性教師が最初の宇宙飛行で命を落としたことから、ある日本人女性がその思いを受け継ぎ宇宙飛行を実現したというものでした。

すべてはつながっているのだな~と改めて思いました。私たちの思いや行動は、誰かの思いや行動に影響を与えています。それを実感した番組でした。見終わった時に、Mr.Childrenの「彩り」の歌詞を思い出しました。

♪僕のした単純作業が/この世界を回り回って/まだ出会ったこともない人の/笑い声を作ってゆく/そんな些細な生き甲斐が/日常に彩りを加える/モノクロの僕の毎日に/少ないけど/赤黄色緑♪

みなさんが毎日されている行動が、誰かの笑い声を作っています。素敵なことですね。今日も一日そんなことを考えながら、日常に彩りを加えてみてください。そうすれば今日という日が特別な日に思えるかもしれませんよ。

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