自己肯定感

自己肯定感

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

5年ほど前に、ある市の子育て支援のパンフレットに「子どもの自己肯定感を高める子育て術」について投稿しました。その時に、デザイナーの方に作ってもらったのが、写真の似顔絵イラストです。そろそろ似顔絵もリニューアルしないと詐欺師だと言われそうですね(笑)。

今回は、その時に投稿したものを少し加筆してご紹介したいと思います。

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」と思える心の状態のことを言います。それでは、「大切な存在」とは何でしょうか?一言で表すならば、“ありのままでここにいるだけでいい”と認めてもらえる状態のことです。

例えば、母親が子どもを出産した時に、「産まれてきてくれてありがとう。あなたがいてくれるだけで幸せ。これ以上何も望まないわ」と思う無条件の愛情に似ているのではないかと思います。でも、この愛情は次第に現実的な欲求に変化していきますね。勉強がよくできたほうがいいとか、友だちは多いほうがいいとか・・・。

子どもは自然な生き物だと言われています。人間が自然を制御できないように、子どもは親の思うようには育たないのです。それは何故でしょうか?子どもは“気質”という性格の種のようなものを持って生まれてきます。すでに自分の向かう先(方向性)を持って生まれてくるのです。例えば、「アナと雪の女王」のエルサが生まれながらにして雪や氷を作り出す力を持っているように。そして、エルサとアナの姉妹の“気質”が異なるように、同じ親から生まれたきょうだいでも、“気質”は違うのです。

エルサは歌います。「♪ありのままの姿見せるのよ~ありのままの自分になるの♪」「♪これでいいの~自分を好きになって~これでいいの~自分信じて♪」素敵な歌詞ですね。

あなたはそのままで充分なのです。

親は子どもが向かう先を理解し、長所も短所もひっくるめた“ありのまま”の子どもを受け入れ、親も“ありのまま”の自分で子どもを見守ることが大切です。イギリスの精神科医であるウィニコットは、子育てには「グッド・イナフ・マザー(ほどよい母親)」がよいと言っています。“ありのまま”は心地よいもので、まあ、だいたいでよろしいという感じで肩の力を抜いて、のびのびと子育てをするのがいいのかもしれませんね。

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