瀬織津姫

瀬織津姫

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

昨日は伊勢市で研修会の講師をする予定があったので、祖霊社の前を通り会場に向かいました。祖霊社とは神式の葬儀を行うところなのですが、禰宜をされていた大学教授が亡くなった際に、こちらの祖霊社での葬儀に参列したことを思い出しました。

その先生は、大学で「生命(イノチ)のメッセージ展」を開催した時に、祝詞をあげて下さった先生です。ちなみに、禰宜とは宮司さんのことで、その語源は「和ませる」の意味の古語「ねぐ」であり、神の心を和ませてその加護を願うという意味です。

そこから連想が始まりました。祝詞というのは、神道の祭祀において神に対して唱える言葉で、祝詞の中に大祓詞(オオハラエノコトバ)という祝詞があります。この中に登場する大祓の神様に瀬織津姫(セオリツヒメ)がいます。

髙山の末 短山の末より 佐久那太理(サクナダリ)に落ち多岐つ 速川の瀬に坐す 瀬織津比売と言ふ神 大海原に打ち出でなむ (大祓詞抜粋)

瀬織津姫は、早川の瀬に座り、大海原に向かって、全てを流してしまうのです。水のパワーで、すべての罪や穢れを祓い清める大浄化の水の神様であり、断捨離、全捨離の権化のような神様のイメージでしょうか。また、万物の根源は水であり、私たちの体も60~70%は水でできていますから、水は地球すべての生命体にとっての命の根源でもあります。だから、瀬織津姫は生命の神でもあり、宇宙根源の神でもあるのかもしれませんね。

そんなことを思い描きながら、瀬織津姫が祀られている皇大神宮(内宮)の荒祭宮に行こうかなと思いましたが、緊急事態宣言で駐車場が閉鎖されていましたので、断念して皇大神宮の摂社である蚊野神社に向かいました。

蚊野神社の御祭神は大神御蔭川神(オオカミノミカゲカワノカミ)なのですが、『神名帳考証(ジンミョウチョウコウショウ)』では御祭神を瀬織津姫命とし、大神御蔭川神の名を「川に臨んで罪を祓い清浄に至るのは天照大神の御霊」と解釈しています。

ということで、今回の写真は蚊野神社にしようかと思いましたが、う~ん、何だか水つながりで花手水にしよう!とインスピレーションが・・・。少し足を伸ばして竹神社に参拝してみました。すると、竹神社の御祭神の中にも瀬織津姫命が・・・。

昨日は瀬織津姫さまに導かれ、私の汚れた心をすっかり浄化してもらったような気がします。たまには神社巡りも気分転換にいいかもしれません。みなさんも是非お試しあ~れ。

with k 4E