支配と自由
支配と自由

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
以前、「花咲かじいさん」というタイトルのブログで、家族は支配と競争と摩擦を生むものという考え方があるというお話をしました。ちょうど先日、「DVの理解と対応」という研修会をしたこともあり、そうだ!今日は家族の支配の話をしようと思い立ちました。
私たちは家族の中で、いろいろな支配をしたり、されたりして暮らしています。それは男女を問わず、また続柄を問わずです。身体的暴力という外から見えやすい形の支配もありますが、その他にもさまざまな支配の形態があります。
例えば、相手を支配するために、私は怒っているのだ!という感情を、言葉や態度で表現します。荒々しい言葉を使ったり、蔑むような表現を使ったりすることもあれば、ドアを荒々しく閉めたり、テレビのリモコンをバンと置いたりして、怒りを表現します。そうすると相手は抑圧されていると感じ、それ以上怒りを増幅させないように心がけますね。
空気を使うこともあります。何か言われたときに「はぁ~」とため息をついたり、にらみつけたりして、相手に脅威を与えることもあります。DVがある家庭では、例えば父親が咳払いをしただけで、父親の機嫌を損ねたのではないかと家族全員がビクビクしたりします。
無視をすることもあります。気に入らないことがあると無視をする、返事をしない、顔を見ないなど・・・。これは心当たりがある方も多いのではないでしょうか?この無視も、静かではありますが、支配の一つです。
お金で支配することもありますね。「誰のおかげで飯が食えているのだ」と一昔前の家長はよく言っていたような気がしますが、お金は生存するための手段ですから、そこに支配という力関係が働くのは自然なことです。
2020年4月からの1年間でDV相談は1.6倍に増加したというデータがあります。コロナ禍でテレワークが増えて、夫婦が共に過ごす時間が増えたことから、経済的な暴力が急増しているようです。妻からグチグチ小言を言われ続けた夫が、「お前のためにお金を使うな」とお金の使い道を制限したり、またお金を渡さなかったりということが増えているとか。
今後はさらにコロナ離婚が増えるかもしれませんね。ただ、DV家庭の場合は、被害があっても子どもがいるから、または経済的に自立できないからという理由で、別れたいと思っている女性の約1割しか離婚に至らないという調査結果もあり、自由に生きるためにはさまざまなハードルがあることが窺われます。
お互いに支配をすることでしか維持できない家族なら、ライフステージによって形態を変えたり、解消したりしてもいいのでないかと感じています。それが幸せに自分らしく生きるために必要なことなら、窮屈なところから飛び出して自由になればいいと思います。そのためには社会のセイフティネットを張っておかなければならないのですが・・・。
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