菊の節句

菊の節句

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

本日9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。菊の節句とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして、無病息災や長寿をお願いする日でもあります。ですので、今日の写真は菊の花にしてみました。

この重陽の節句は平安時代の初めに中国から伝わりました。古来中国では、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考えられ、陽数の最大値である9が重なる9月9日を重陽と呼び、節句の一つとしました。陰陽の思想が基本にある中国らしい節句だな~と感じています。

陰陽とは、天と地の間にあり、互いに対立し依存し合いながら万物を形成している陰と陽があるという思想です。天・太陽・朝・男性などは陽、地・月・夜・女性などは陰にあたります。陰陽を表した、勾玉が二つくっついて円を作ったような形の図を太極図と言いますが、男女が統合される様を太極図で表すことがあります。

重陽の節句に話を戻します。旧暦の9月9日は現在の10月中旬ころにあたり、菊の花が美しく咲く時期です。菊は仙境に咲く霊薬として、邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。この菊を重陽の節句の行事に用いたため、菊の節句とも呼ばれています。今夜は、菊を浮かべたお酒を飲んで、邪気を払い、無病息災や長寿を願ってみてはいかがでしょうか。

さらに、九日(くんち)に茄子を食べると中風にならないという言い伝えもあるようです。中風とは、発熱や悪寒、頭痛などの症状の総称ですが、少し涼しくなってきた今日この頃、風邪ひきさんにならないように、茄子料理を食べてみるのもいいかもしれません。ちなみに私は茄子があまり好きではありませんので、遠慮しておきます(笑)。

少しずつ秋が深まり気温が下がり始めると、コロナ禍の感染状況も気になる季節になってきます。朝・昼・晩の食事をしっかりとって、中風にならないように免疫力を高めてください。くれぐれも忙しいからと食事を抜くことがないようにご注意くださいね。

そういえば、9月9日はケンタッキー・フライド・チキンを創設したカーネル・サンダースさんの誕生日でもあるようです。菊酒や栗ご飯もいいですが、チキンも食べてみたい気がしています。今日ケンタッキー・フライド・チキンを買うと、カーネル・サンダースさんの名刺をもらえるようですよ。まあ、好きなものを食べるのが健康に一番いいのかもしれませんね。

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