12

12

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今日12月12日は息子の16回目の誕生日です。成人まであと2年というところまで育ってきました。元気に毎日を過ごしてくれていますので、それだけでも感謝・感激・あめ・あられです(笑)。

ネットニュースでは12月12日午前2時40分頃に、NASAが人類を月面着陸させる「アルテミス計画」の第一弾として打ち上げた宇宙船「オリオン」が、月の周回を終えて地球に帰還したようです。ギリシャ神話では月の女神アルテミスとオリオンは恋人同士だったとか。アルテミス計画といえば、今年宇宙生物学者の藤島皓介さんのお話を聞いたことを思い出しました。藤島さんは宇宙飛行士の選抜試験を受けていますので、もしかしたら数年後に藤島さんが月面着陸する瞬間が映像で見られるかもしれませんね。

そして、さっきまで坂本龍一さんの“Playing the Piano 2022”を視聴していました。12月12日6時から4回目の配信でした。坂本さんが演奏している姿を見るのは、これが最後になるかもしれないなあと思いながら、彼の70年間の人生を思いました。YMOでの前衛的な演奏や衣装などがとても衝撃的で、とにかく尖っていたという印象があります。その彼が、人生の終盤にPlaying the Pianoという集大成の演奏や姿を私たちに見せてくれたのです。

人生100年時代を迎え、高齢者として過ごす時間が長くなりました。どのように年を取っていけばいいのかが難しい時代になったと感じています。老いるというのは、仏教では四つの苦しみの中の一つです。生まれること、老いること、病になること、死ぬことの四苦のうちの三つは高齢者にまとわりつく苦しみだと思います。さて、この苦しみをいかに味わえばいいのか。そしていかに死を迎えればいいのか。難しい課題だなあと改めて考えています。

“Playing the Piano 2022”のセットリストの中に、♪ラストエンペラーや♪戦場のメリークリスマスがありました。ピアノだけの演奏に合わせたアレンジが散りばめられていて、とても味わい深かったと思います。また、映画のシーンが思い出されたり、あの頃の記憶が甦ったりと、胸がジーンとする瞬間がありました。人生の仕上げというものは、こうやってやるんだよと教えられたような気がしました。私が人生を終える時には、“Playing the Piano 2022”の演奏を聴きながら幕を閉じたいとも思いました。

このコンサートの後に、2023年1月17日に発売されるアルバム“12”の先行視聴がありました。どこかで聴いたことのあるような音が流れてきて、あ~!ブライアン・イーノに少し似ていると感じました。きっとこの人たちは宇宙と交信しているわ~を微笑んでしまいました。アルバムのタイトルは“12”。そして今日は12月12日。何だか不思議なご縁を感じました。

with k 4E