新たなパートナーシップ

新たなパートナーシップ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今日は2021年6月1日です。カナムーンのオンラインカウンセリングの予約を開始してからちょうど1年が経ちました。なので私にとって6月は大切な月なのです。6月は和風月名では水無月です。これは水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月という意味のようです。一年で一番お昼の時間が長い夏至の日も6月にあって、今年は6月21日です。この日は太陽のパワーにあふれた日なので、盛大なお祭りをするところが多いのですよ。

三重県にある二見興玉神社では、毎年夏至祭が行われています。海上には夫婦岩があり、夏至の日の前後には、岩のあいだから朝日がのぼるのを見ることもできます。それがちょうど富士山の方角でもあり、山頂のシルエットと重なって神々しい一瞬となるようです。今年は夏至前日の6月20日に鎮魂行法(ギョウホウ)、夏至当日の6月21日に夏至祭禊(ミソギ)が行われる予定でしたが、感染症対策で中止になったようです。残念ですね。

夫婦岩は、夫婦やカップル等の恋愛の象徴とされていて、縁結びのシンボルとしても有名です。最近の私のカウンセリングでは、夫婦関係のご相談も多く、離婚をされる方やすでにされている方も珍しくありません。森川友義さんが「結婚生活は限界効用逓減(テイゲン)の法則から、破綻するようにできているのではないか」とおっしゃっているように、昔ながらの昭和型の結婚から、新しい時代のパートナーシップの形態に変化してきている印象があります。

2021年度の世界幸福度報告書では、1位がフィンランド、2位がデンマーク、4位がアイスランドでした。ちなみに日本は56位です。幸福度が上位に位置する北欧諸国は離婚率が高いことでも知られています。ジェンダーギャップが少なく、女性が経済的に自立し、社会保障も充実しているため、離婚後の生活の不安が少ないという特徴があります。無理な結婚を継続するよりも、離婚をして幸せになるほうがいい、我慢をせずに、幸せになることを諦めず、努力し続けるという考え方が浸透しているのかもしれません。

日本は社会システムの脆弱さや、結婚していて一人前という固定観念や、離婚=失敗というイメージなどの世間体の悪さから、未だ離婚しづらい現状です。子どもへの影響も考えると慎重になる必要があるのも事実ですが、子どもにとっては両親が離婚しても、父親は父親だし、母親は母親なので、子どもが両親と自由に会える共同養育が可能になる社会になればいいのになあと思っています(DVや虐待の場合は除く)。また、ジェンダーに関係なく経済的に自立し、社会保障も充実すれば、離婚による格差も防げるでしょう。

さらに、日本は失敗に対してシビアな見方をする傾向がありますが、そもそも1回の結婚でうまくいこうとすること自体無理があるのかもしれません。人は失敗する生きものですから。心の底から結婚という選択をし続けることができるパートナーと巡り会えるまで、諦めずにパートナーを探し続ける自由を当たり前に保障される世の中になれば、結婚なんてそういうものなのね~ともっと気楽に結婚を選択できるのではないかと思ったりもします。そうすれば離婚に対する抵抗感も少なくなるでしょう。

現在では若年層のおひとりさまも増えています。また、人生100年時代に突入し、シングルのシニア世代も増えていきます。二見の夫婦岩の大注連縄(オオシメナワ)も年に3回張り替えられているのだから、パートナーシップも生涯に3回ぐらいは張り替えてもいいのでは?という気楽な気持ちで、パートナーシップを結び替えていくのもいいのかもしれませんよ。バチが当たったらどうしよう・・・(笑)。

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