あなたらしく

あなたらしく

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

ケース検討会で、音楽がもたらす幸福感についてコメントを求められそうなので、前野隆司さんの『幸せのメカニズム』を読んでいるところです。幸せには4つの因子があって、その中の1つが“あなたらしく!因子(独立とマイペースの因子)”だということです。

その一節に、野口桂子さんがアメリカに住んでいた頃に、お子さんが小学校の美術の先生からもらってきた「許可証」が紹介されていました。なるほど~と思ったので、少し長いですがご紹介します。

「許可証」
何でも知らないことに挑戦してOKです/間違ってもOKです/じっくり時間をかけてもOKです/あなた自身のペースでやってもOKです/あなた自身のやり方でやってもOKです/失敗してもOKです。次には失敗を恐れず成功するために/ばかげているように見えるリスクを冒してもOKです/独自のこと、人と違ったことをしてもOKです/心の準備ができるまで待っていてもOKです/安全に気をつければ実験してもOKです/「どうしてこんなことをすべきなのか?」と疑問を持ってもOKです/あなたであること自体が特別なのです/あとできれいにするなら、まわりを散らかしてもかまいません。創造的な事をするときにはまわりが散らかるものです!

こんな許可証をもらえたら、こどもたちは幸せだと思います。あなたであること自体が特別で、ありのままのあなたでいてOKなのですよ!とたくさんのOKをもらえるわけですから。人と違っていてもOK!失敗しても間違ってもOK!やりたいことをやってもOK!言いたいことを言ってもOK!休みたかったら休んでもOK!かっこつけてもOK!かっこ悪くてもOK!あなたはあなたでOK!あなたの存在自体が素晴らしい存在なのだからそれでOK!と言ってもらえたら、本当に幸せになれるような気がします。

でも、一つだけ守らなければならないルールはあります。

それは、人の幸せの邪魔をしないこと!

ただ、それがうまくいかないこともあります。どうしてもその人と仲良くできなかったり、互いに傷つけ合ったりすることもあります。そんな時は、その人の幸せを願いながら知性を働かせればいいのです。必要であれば離れることも選択肢の一つです。離れてあげることで、その人は相性のいい別の人を探すことができるかもしれません。

アメリカの小学校では「好きでもない人とは仲良くしなくてもいい。ただし、好きでない人の意見も、好きな人と同様に尊重し、たとえ嫌いな人とグループになっても、その人と協力して質の高い成果をあげる知性を身につけるべき」と教えるそうです。

無理をせず、少しだけ知性を働かせながら、自分らしくいられることが、幸せなことなのかもしれませんね。

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