風の時代

風の時代

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

以前のブログで、占星術ではもうすぐ「風の時代」がやってくるとご紹介したことがあります。2020年12月22日に木星と土星が風の星座で大接近するそうです。風の星座とは双子座、天秤座、水瓶座ですが、今年の場合は水瓶座で起こり、今後200年の間、風の星座でこの大接近が続くそうですよ。大きな転換期らしいです。

これまでは地の星座で大接近が起きていたので、地の星座が象徴する「物質、お金、経済、勤勉、社会、規範、年功序列」が大切にされてきましたが、これから起きる風の時代では、「コミュニケーション、情報、知性、ネットワーク、調和、自由、個性、コンピューター」に移行していくということです。この転換が12月22日に起こり、これらの変化が徐々に落ち着いてくるのが来年の春分辺りらしいので、それまでは少し社会自体が混乱するのかもしれません。変化はすべてストレスですから。

風と言えば、姪から薦められた藤井風さんの「何なんw」という曲がおもしろくて、最近よく聴いています。YouTubeを見ると、「藤井風天使説」などというタイトルの動画もあり、おもしろい人だなあと思っていましたので、ご本人が「何なんw」を英語で解説している動画を見てみました。そうしたら、この「何なんw」は「誰しもの中に存在しているハイヤーセルフを探そうとする歌」だというのです。ご本人いわく「ハイヤーセルフとは神様みたいなもので、天使・ヒーローみたいな言い方でもいいと思います。(中略)彼はエゴ・利己心・嫉妬とかそーゆー色んなネガティブな感覚と無縁の存在で、彼の全ては愛です。」と説明しています。「藤井風天使説」という動画があるのが頷けます。

ハイヤーセルフとはそのまま日本語訳すれば高次元の自己ですので、心理学でいうところのメタ認知にあたるのかなあと思いました。でも、メタ認知は少し高いところから自分を客観的に見て認知する能力のことで、非常に現実的なスキルの一つでもあるので、おそらく藤井さんがおっしゃっているハイヤーセルフとは異なりそうです。

どちらかと言うと、ユングのシンクロニシティ(共時性)概念に通じるところがあるのかもしれないと思っています。ユングは、女性の患者が夢で黄金のスカラベ(コガネムシ)をもらったと告白した途端、カウンセリングをしていた部屋にコガネムシが飛来したという経験を、「共時性-非因果的連関の原理」という論文に記し、人間の意識の奥にある「元型(archetype)」にその原因を求めています。そしてこのシンクロニシティはずっと以前から存在する神の創造行為であり、「元型」自体は星座の配置のように時間や空間を超えて外側に表れると述べています。だんだん怪しくなってきました。この怪しさがユングとフロイトの袂を分けた原因だと言われています。

そういえば、kanamoon(カナムーン)のことを、カナブンみたいだとおっしゃった方がいましたが、カナブンとコガネムシはよく似ています。でも、生態的には違うようですよ。何のこっちゃ!脱線しましたので、話を元に戻します。

シンクロニシティと言えば、亡くなった女の子が黄色いチョウチョが好きだった話をしていた時に、開けていた窓から黄色いチョウチョが飛んできたことがありました。心の世界で仕事をしていると不思議なことが起きることもあるのです。ユングの気持ちが少しわかるような気がしますし、藤井さんのハイヤーセルフも感覚的には理解できるような気がします。

with k 4E