テオティワカン

テオティワカン

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

大阪にある国立国際美術館に「古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン」展を見に行ってきました。50の半ばを過ぎると、あと何年生きられるだろう……などと考えるようになり、生きているうちに見ることができるものは全部見ておこう!という欲が出てきましたので、あっちやこっちへほっつき歩いています。

マヤやアステカなどの古代メキシコの文化領域をメソアメリカと呼称するようですが、メソアメリカの中でも、テオティワカンは初めて聞いた言葉でした。そして、初めて出会ったテオティワカンに非常に心が惹かれました。あ~、行ってみたい!と私の心の中心が呟いたのです。テオティワカンの言葉は「神々が集う場所」という意味らしいので、さらに心が惹かれます。

テオティワカンはメキシコ中央高原に位置する、アメリカ大陸最大規模の古代都市遺跡です。その起源は前2世紀中頃と考えられていて、最盛期の紀元5世紀頃には15~20万人の人口がいたようです。1884年から始まった遺跡発掘調査は、まだ全体の遺跡の8分の1程度にすぎないようですよ。

この古代都市には、月のピラミッドと太陽のピラミッドがあり、その間には死者の大通りがあります。展示会場では、それらの写真が壁一面に展示されていました。メソアメリカには古くから聖なる山への信仰があり、月のピラミッドの内部からはたくさんの奉納物が発見され、太陽のピラミッドの真下には、四つの花びらの形をした小空間が存在し、この四つの花びらがテオティワカンの始まりの場所だったようです。

写真は、太陽のピラミッドから発掘された「死のディスク石彫」です。モチーフは、太陽の死つまり日没を表しています。テオティワカンの世界観では、日没は太陽の死、日の出は再生と考えられていたようで、まさに死と再生が毎日繰り返される日常の中で、人々や植物の豊穣を願う文明を感じることができました。

今は2024年ですが、展示会場にある石彫は1,500年ほど前に作られたものばかり。私たちが生きることができるのは、せいぜい80年余りと考えると、1,500年という年月に圧倒されましたし、その文明の高度さにも驚かされました。テオティワカンは、四つの花びらがある地下世界と月や太陽を結ぶ場所、つまり地下世界と天空世界の力が交わる場所だったのかもしれません。あ~、いつか行ってみたい!と私の心の中心が叫んでいます(笑)。

with k 4E #416