北欧の神秘
北欧の神秘

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
佐川美術館で「北欧の神秘 ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」を鑑賞してきました。写真の絵は、『叫び』で有名なエドヴァルド・ムンクの『ベランダにて』という絵画です。発表当時の作品名は『雨天』でした。あまり上手には見えない気もしますが、何だか引き込まれるような魅力がありました。
北欧といえば、私は神話を思い出します。北欧神話は、キリスト教が伝わる前のゲルマン民族のエッダという伝承伝聞の神話で、 ユグドラシルという宇宙樹の世界観が中心にあります。私は系統的な教えを持つ三大宗教が始まる前の伝承伝聞に興味があり、また、木が大好きなので、とてつもなく大きなユグドラシルという宇宙樹を想像するだけで心が躍ります。
この北欧神話は、特定の聖典を持たない自然宗教が背景にあり、日本の八百万の神とも共通しています。世界は神々の住む世界アースガルズ、人間の住む世界ミズカルズ、死者の住む世界ニヴルヘイムの三層構造になっていて、この三層全てを貫く巨大な宇宙樹がユグドラシルなのです。
そして、この世界観を持つ北欧神話は、神・人・巨人・精霊・幻獣などが登場し、神と巨人が人々を巻き込みながら、血と炎の彩る野望と戦いを展開して、最後はラグナロクが訪れ、すべてが滅びまた始まるという預言で終わるという、現実と幻想が交錯する一大スペクタクル・ファンタジーなのです。ワクワクしますね。
本絵画展の2章は「魔力の宿る森-北欧美術における英雄と妖精」というタイトルがつけられていて、テオドール・キッテルセンやガーラル・ムンテの幻想的な絵画が並んでいました。北欧の妖怪であるトロルのシラミを取っているお姫様や、森のなかで黄金の鳥を見つけるアスケラッド(物語の主人公)などが描かれていて、北欧神話の世界観を感じることができる作品ばかりでした。
展示されている北欧の画家は、ムンク以外は知らない名前ばかりでしたが、北欧の神秘を感じることができる見応えのある絵画展だったと思います。そして、会場の佐川美術館も素晴らしかったです。水庭に浮かぶようにたたずむ建物自体がアートでしたし、常設展示されている日本画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、陶芸家の樂直入の作品の多さと展示の仕方に圧倒されました。おすすめです。
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