呼吸
呼吸

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
私たちいのちある者はみな呼吸をしています。息を吸ったり吐いたりすることで、私たちは自らのいのちや他者のいのちと繋がることができますね。呼吸はいのちの基本とも言えます。今回は、この呼吸のお話をしていきたいと思います。
最近私はジェームズ・ネスタ-が書いた世界的なベストセラー『BREATH 呼吸の科学』(早川書房)という本を購入しました。呼吸法を用いた心理療法を行ったり、マインドフルネスの研修で坐る瞑想を行ったりするときに、この呼吸は核となるからです。これからご紹介するのは、『BREATH 呼吸の科学』からの引用になりますので、興味を持たれた方は是非お買い求めくださいませ。
まず、呼吸がどこから始まったかというと、それは40億年ほど前に遡ります。私たちの祖先は泥の球として岩石の上に現われました。そう、私たちの祖先は泥だったのです。そして、生きて繁殖するために二酸化炭素を取り込み、分解して、その残りを吐き出すようになりました。それが酸素です。そこから10億年ほどのあいだ、原始の泥はそれを続けていきます。
そうやって大気中に充分な量の酸素廃棄物がたまり、それを活用する死体やごみなどを食べる清掃動物の祖先が誕生します。それらが岩石を離れて、より大きく、より複雑に成長し、哺乳類となっていったのです。このように私たちは気体を体内に取り込み、分解し、その残りを吐き出すという呼吸を繰り返しながら、進化してきたというのです。
なるほど、私たちの呼吸の始まりは、泥だったのですね。何だか複雑な気がします。
この呼吸ですが、生化学的もしくは物理的な領域にとどまるだけでなく、自律神経系と呼ばれる巨大ネットワークの電源スイッチにもなるようです。みなさんは、自律神経失調症という診断名を聞いたことがありますか?原因がわかりにくい心身の不調は、この診断名で表されることもありますから、このメカニズムを知ることは心理療法家としては、実はとても大切なことなのですね。
息を吸うたびに体に取り込まれる数百億の分子は、すべての内臓に影響を及ぼし、心拍数、消化、気分、態度のオンとオフの切り替えを教えています。緊張を促す交感神経と、弛緩を促す副交感神経に影響を与えているのです。ですから、どのように呼吸するかによって、心身の状態が変化するのですね。
一つだけ呼吸のコツをお伝えすると、最適な呼吸数は1分につき約5.5回。つまり、5.5秒で吸い、5.5秒で吐く。これが完璧な呼吸らしいですよ。呼吸は5.5!と覚えておいてくださいね。
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