僕の中にある「es」

僕の中にある「es」

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

Mr.Children(以下、「ミスチル」と略記)の30周年記念のライブツアーに行ってきました。コロナ禍が始まって以来、日本で初めて行われるドームツアーがこのミスチルのライブだということです。来場者全員がマスクをして、声を出さず、拍手だけが響き渡る印象的なライブでした。

ミスチルのアルバムはほぼ全て持っていますので、およそ3時間のライブで演奏された曲で知らない曲はありませんでした。あっ、最後の「生きる」という新曲は一部だけしか聴いたことがなかったけれど・・・。ファンの真似をして写真にあるドーム前の旗を撮影しました。でも、私ってにわかファンだと思っていましたが、結構なファンだったわと自分で感心したほどです(笑)。

私が大学教授だった頃に、青年心理学でミスチルの歌詞を使って、フロイトの心的構造の説明をしていました。実際に曲を流しながら歌詞を説明していくのです。その曲は「【es】~Theme of es~」です。♪よろこびに触れたくて明日へ/僕を走らせてくれ/僕の中にある「es」♪という歌詞にある「es」は、沸き立つ興奮に満ちた釜のように、善悪の判断なしに快楽を求めていこうとする快感原則です。つまり私たちの中にある生きる衝動的なエネルギーのことですね。こんな説明をしていた頃のことを思い出しながら、ミスチルのライブを楽しみました。

ライブの中盤頃に、「タガタメ」から「Documentary Film」と続くシーンがありました。♪子供らを被害者に/加害者にもせずに/この街で暮らすため/まず何をすべきだろう?♪という歌詞に、私が17年間続けてきた被害者支援を、♪誰の目にも触れないドキュメンタリーフィルムを/今日も独り回し続ける/君の笑顔を繋ぎながら♪という歌詞に、コロナ禍で苦しみながら一日一日を過ごしてきた時期を思い出して、泣きそうになりながら桜井さんの歌を聴きました。

デビューから30年間ミスチルを聴き続けてきましたが、ミスチルの曲は私の人生と共にあったのだな~と改めて感じた3時間でした。そして、あの桜井さんの歌声に包まれた愛あふれる至福の時を過ごせたことに、改めて感謝したいと思います。それから、チケットを取ってくれた愉快な仲間たちの一人にもこの場をお借りして…ありがとう!

次は、藤井風さんのライブに行きますよ。高次元の自分自身であるハイヤーセルフについて、インタビューなどで説明してしまう藤井風さんに好奇心が沸き立ちます。彼の世界観に触れることができるライブを楽しみにしています。まさに私の中にある「es」が私を駆り立てているのかもしれませんね。みなさんも魂が求めるままに、明日へ走っていきましょう(笑)。

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