正解がわからない

正解がわからない

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

全日本教職員組合が、32の都道府県の公立学校や特別支援学校に対して、病気による休職や産休などの影響で、教職員に欠員が生じている「未配置」について調査を行った結果、その人数が3,000人を超えていることがわかりました。

この実態については、現場の教職員からも聞いていました。「○○の教員が足りないのだけれど、誰か紹介してもらえる人はいますか?」という連絡が入ることも珍しくありませんし、教職員のケース発表の際にも「欠員が生じているので、現場の教職員でカバーしながら日々の業務を行っています」などの報告がなされることもたびたびです。

また、病気による休職が多いことも実感しています。それは、私が県教育委員会のリワーク支援員を行っているからです。児童生徒の保護者から執拗に抗議されてうつ病を発症したり、業務多忙でバーンアウトしたりという理由で休職せざるをえなくなった教職員の職場復帰を支援するのがリワーク支援員の仕事なのですが、学校現場が休職前と変わらないので、復帰して定着することはハードルが高いままなのです。

学校現場はいじめや不登校など、さまざまな問題も山積しています。私はいじめ対策アドバイザーとして学校組織がどのようにいじめに対応するのかを検討したり、福祉の立場から発達障がい児の不登校について学校とケース検討したりする機会があります。

先日は、いじめ対策アドバイザーとして入った学校で、担当者から「○○というケースについて、いじめの認知を行います」という報告がありました。現在のいじめは、当該児童生徒が精神的苦痛を感じればいじめと認知することになっているので、その範囲は非常に広く、教職員は対応に苦慮するケースが増えてきています。報告があったケースも「どう対応すればよいか判断できないので、アドバイスがほしい」と意見を求められました。

また、発達障がい児の不登校についてのケース検討の際には、私から知能検査や療育の様子に基づいた当該児童生徒の発達特性と必要な配慮について説明を差し上げたのですが、管理職からは「本児にどのように接すればよいかわからなかったので、わかりやすく説明してもらえて本当にありがたいです」という感謝の気持ちを伝えられました。

学校現場は、教職員に求められていることが増えているため、大変疲弊していると感じています。“どうすればよいかわからない”という状態で対応している事案に混乱しているのでしょう。正解がわからないのに「どうしてできないのだ」と周囲から責め立てられたら、メンタルダウンしてしまうのは自然なことだと思うのです。今こそ、私たちが学校現場を支える必要があるのではないかと思っています。どうやって支えていくかは、現在思案中ですが……。

with k 4E #408