松阪カルチャーストリート

松阪カルチャーストリート

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

「松阪カルチャーストリート」に行ってきました。この「松阪カルチャーストリート」は、2021年から豪商のまち三重県松阪市で開催されている芸術祭で、今年で第三回目になるようです。私は今年初めてこの芸術祭の存在を知り、東京の緑蔭館ギャラリーで展示会のお手伝いをしていた者としては、非常に興味をそそられましたので足を運んでみました。

松阪という街は、戦国武将・蒲生氏郷が1588年に開府して以来、商いや学問を軸にして芸術文化が花開きました。近世の長谷川治郎兵衛、小津清左衛門、三井高利、本居宣長、曽我簫白から近代の原田二郎、宇田荻邨、小津安二郎に至るまで、松阪は商人や文人墨客を輩出してきました。このような松阪にゆかりのある豪商旧宅や武家屋敷などを会場として、「松阪カルチャーストリート」は開催されています。

私は旧長谷川治郎兵衛家と旧小津清左衛門家で開催された展示を拝見しに行きました。豪商の家ならではの間取りの広さと庭園の素晴らしさ、日本家屋の明かりと暗がりの絶妙さ、暮らしの中に垣間見える贅沢さと、現代を生きる芸術家が生み出した作品との融合に、心地よさを感じました。開け放たれた襖の空間のその先にある作品や庭園が、絶妙な遠近感を伴って、私の目に飛び込んでくるのです。

旧長谷川治郎兵衛家では呈茶がありましたので、折角なので、お代金をお支払いして、お庭を眺めながら大正座敷でお抹茶を堪能しました。心が静かになる感覚を味わいながら、スタッフの方と言葉を交わしました。「寒いですね~」もっと気の利いた言葉をかければよかったのですが、それが本音でした。

「ここは年中開けっぱなしなので、夏は暑いし冬は寒いんです。あちらの部屋にエアコンはあるのですが、ほんの気持ちだけで、全部空気が流れていきます。まあ、それが日本家屋の良さなんですけどね。そうそう、12月8・9・10日とライトアップがあるんですよ。ちょうど紅葉がいい時期だと思うので。もしまだ紅くなっていなかったら、赤いセロファンで照らします(笑)」と、フレンドリーに教えて下さいました。

松阪もいろいろなイベントがあるのだなあと改めて感心しました。ライトアップに合わせて、また足を運びたいと思いました。このブログがアップされる11月26日は「松阪カルチャーストリート」の最終日になりますので、お近くの方でお時間の都合がつく方は、是非、松阪の芸術文化を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。

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