It’s Okay.

It’s Okay.

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

『隣る人 心が弱ったときに開いてほしい本』の中で、アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)に出演したナイトバードという女性を紹介しました。彼女は、がんに罹患し生存確率2パーセントという宣告を受けながら、「イッツ オーケー。みんな迷いながら進んでる」と歌いました。そして、彼女は逝ってしまいました。まるで天使のようでした。

そして、Mzansi Youth Choirという南アフリカのコーラスグループが、AGTでナイトバードの♪It’s Okay♪を歌いました。Mzansi Youth Choirは、彼女がこのステージで歌ったこの曲を聴いて、とても影響を受け、心を動かされたから、この曲を歌い継いでいきたいと思ったようです。

あ~、こうやって思いは繋がれていくんだなあと思いました。ナイトバードの思いは、Mzansi Youth Choirの歌の中で、AGTの聴衆の心の中で、審査員のサイモンの中で生き続けているのだなあと感動して泣いてしまいました。何だか久しぶりに涙が溢れて止まりませんでした。

ナイトバードの死は、私にとっても辛いものでした。彼女は体を失ってしまいました。でも、こうやってナイトバードの死は多くの人に影響を与えています。そして影響を受けた人たちは、少なくともナイトバードと共にこの時を生きているのだと思うのです。

だいぶ前のブログで、虐待を受けていた幼児が北海道のおじいちゃんに会いに行こうとして、名古屋駅の地下鉄にいたところを保護されたという記事を紹介しました。幼児が背負っていたリュックサックには、靴下一つしか入っていなかったと書かれていました。そして数日後、親からの虐待によって命を奪われました。この時も号泣したことを覚えています。

幼い命がこの世を去りました。何のためにこの世に生まれてきたのだろうかと悲しくなりました。でも、少なくともその幼い命は私の中で生き続けています。私に影響を与えてくれて、大きく心を動かされました。そして、とにかく子どもたちを虐待から守りたいという思いで、少しずつですが活動を続けています。幼児の思いは、写真の灯籠のように私の行く先を照らしてくれているのです。

私たちはこうやって影響を与え合いながら生きています。この世に生まれてきた命は、みんなで存在することで、一つの総和を成しているのだと思っています。ナイトバードも幼児も私も世界の総和なのだろうと思います。

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