ブックカバー

ブックカバー

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

ある人からお手紙とブックカバーが送られてきました。ある人とは、私が書いた『隣る人 心が弱ったときに開いてほしい本』の12ページ「追い風童子」に登場する“歯科医院の奥様”です。

とにかく元気で明るくて、芸術を愛する、私と同じ申年の奥様です。でも、同じ年齢ではありませんよ。たぶん奥様は私より一回り年上でいらっしゃるはずですから、72歳??でしょうか。このブログもときどき読んで下さっているようですので、年齢をバラしたとお叱りを受けるかもしれませんね(笑)。

『隣る人 心が弱ったときに開いてほしい本』が出版されてから、これまでおつきあいのあった人たちに、せっせせっせと葉書を出しています。そうすると、近況を手紙や葉書にしたためた返事が届いたりします。それが何とも嬉しくて、これだけでも本を出版した甲斐があったなあと思っています。

奥様のお手紙にも「なんだかとても離れていたのに、この本をきっかけに繋がったことに、幸せを感じることができました」と書かれていて、思いというのは時空を超えるものなのだと改めて実感することができました。どれほど時間が経っていても、どれほど距離が離れていても、一瞬にしてその隙間を埋めてしまえるものが、思いなのかもしれないなあと、奥様のお手紙から教えていただきました。ありがとうございます。

同封されていたブックカバーは、奥様のお気に入りのお店で購入して下さったものです。デザインをしたのは上野“リチ”さんで、作品名は“そらまめ”です。親近感が湧きました。それは、私は姉から“リチ”と呼ばれているからです。何だかいろいろなものが、不思議と大きく繋がっているのだなあと微笑ましくなりました。

せっかくなので、上野リチさんを紹介したいと思います。彼女は、ウィーンの裕福な事業家の長女として生まれ、幼い頃から動物や植物を愛し、ウィーン工房では壁紙・テキスタイル・陶器・ガラス・七宝細工など幅広いジャンルに新作を発表し、それらは「リックス文様」と呼ばれ、国内外で高く評価されました。1925年に建築家・上野伊三郎さんと結婚し、創作の拠点を日本の京都に移し、村野藤吾さんなどの著名な建築家と数々の仕事を残したようですよ。

今度、その建築家たちと残した仕事の数々を見てみたいと思いました。また、新しい出会いが待っているのかも。ワクワクしながら探索に出かけたいと思いました。奥様、ありがとうございました。

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