ネモフィラ

ネモフィラ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

この写真は、大阪まいしまシーサイドパークで撮影したネモフィラです。空と海と100万株のネモフィラの共演と謳われているように、澄んだブルーがとても愛らしく綺麗でした。

ネモフィラの花言葉は、「可憐」「すがすがしい心」「どこでも成功」「あなたを許す」らしいですよ。最後の「あなたを許す」という花言葉は、少し意味深ですね。これは、ギリシャ神話の悲恋が由来になったといわれています。

さて、どんな悲恋でしょうか?早速調べてみました。

むかしむかし、ある女性に恋をした男性がお祈りしていました。彼女と結婚できるなら死んでもかまいませんと神様に願った男性は、その女性と結婚した夜に死んでしまったのです。理不尽に遺された花嫁は、冥界へと足をはこび、門の前で「夫に会わせてほしい」と懇願します。しかし冥界の門は死んだ者しか通れないため、花嫁は亡き夫に会えず、泣き崩れてしまいました。その姿を哀れんだ地獄の神プルトンが、彼女を一輪の花に変えてしまいました。それが最初のネモフィラだといわれています。

何だか悲しいお話です。でも、ネモフィラには純粋な愛が秘められているのですね。

もう少し詳しく調べてみようと思い、『ギリシア神話の世界観』(藤縄謙三著)を書棚から取り出してみました。これは私が大学生の時に購入した本です。古~い!(笑)

このネモフィラの神話は載っていませんでしたが、興味深いページが!「宇宙の生成」という見出しに続く章に、ヘシオドスの『神統記』の一節が……。

さて最初にカオス(空隙)が生じた。次いでは、胸広きガイア(大地)。これぞ雪に輝くオリュンポスの頂に住み給う神々のすべての永久に揺がぬ御座所。また道広き大地の奥底なる薄暗きタルタロスと、さらに不死なる神々の中でも最も美しいエロス(愛)が生れた。

天地が誕生してから神々が生まれたのですね。これは『日本書紀』と同様であり、神が天地を創造したという『旧約聖書』とは逆になっているようです。さて、どちらが先なのでしょうか?ネモフィラの花言葉から、宇宙の生成にまで連想が及んだ美しい景色でした。

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