ラスト・バリア

ラスト・バリア

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

YouTubeで山川紘矢さんと山川亜希子さんがお話しされている動画を見ました。お二人の翻訳した本は20代の頃から読んでいて、最初に購入したのは『前世療法』(PHP文庫、1996)だったような気がします。その次は『アルケミスト』(KADOKAWA、1997)だったかなあ。そして、ちょうど同じ頃読んでいた本が『心のおもむくままに』(スザンナ・タマーロ著、草思社、1995)でした。ということは、30年ほど前から、私はずっとスピリチュアルに興味を持っていたということになりますね。

その山川亜希子さんがYouTubeで「今まで訳してきたなかで、一番好きな本です」と紹介していた本が、写真の『ラスト・バリア スーフィーの教え』(KADOKAWA、2024)です。これは買って読まないと!と思い、早速注文しました。

背表紙にある物語の説明は次のとおりです。「ロンドンの骨董品店での偶然の出会いをきっかけに、トルコへ渡り自分自身を発見する旅に出る。自らを束縛していた思い込みや感情から自由になって、内なる自分に気づき、出会いの必然性を知り、ついに真実に触れられると思った矢先-。キリスト教もイスラム教もなく、超越的なものに触れるまでを描くスピリチュアルの古典」とありました。

この本は、1997年に刊行された単行本を加筆修正したもので、今年の2月25日に初版として発行されたものです。『アルケミスト』と同じ年に刊行されているのに、私がこの本を手に取るのは今年が初めてです。27年の歳月を経て、やっと私のところにやってきたというのも、必然なのだろうと思っています。

内容はタイトルどおり“スーフィーの教え”を主人公が学んでいくストーリーなのですが、その過程でさまざまな出来事が起こります。ただ、背表紙の説明にあるように、そのすべては必然であり、神にすべてを委ねていれば、そうなるように運ばれていくのです。

ここで、神という表現が私には少し抵抗があります。神という言葉は、何らかの宗教と結びついているイメージがあり、何だか手垢がついたような印象があるのです。こんなことを言うと罰が当たりそうですが……。ですので、これから私は「すべての源(みなもと)」という表現を使いたいと思います。

『ラスト・バリア スーフィーの教え』は、「すべての源(みなもと)」とはいったい何なのか、「すべての源(みなもと)」は私たちにとってどのような存在なのか、「すべての源(みなもと)」と私たちはどのような関係にあるのかなど、とても大切なことが書かれている美しい内容の本でした。是非、みなさんも手に取って読んでみてください。おすすめですよ。

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