空気

空気

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

3月20日に幻冬舎から『隣る人 心が弱ったときに開いてほしい本』を出版して約1か月が経とうとしています。ボチボチ買って下さる方もいらっしゃるようで、先日こんな感想をいただきました。

「とても幅広い知識にびっくりです。なかでも『愛情の絆 安心感はどこから?』の項がとてもよかったです。本当に我々は、生涯、人生の中でこの安心感を求め続けているということなんでしょうね」という感想でした。

この本には80本ほどのブログを収めましたが、心に残るページは人それぞれなのだなあと改めて実感しました。その人の人生の記憶や経験が、私が書いた文章とどのように響き合うのかは、本当に人それぞれだと感じています。

また、ある人からは「これまでの人生で私の同僚が自ら命を絶ったことが、今も頭から離れません。そんなこともあり、私自身も人間というものを深く考えることになり、手当たり次第に本を読みあさり、ある本に出合いました。それが『霊魂の原理』(志水正恵著)です」と、一冊の本をご紹介いただきました。

早速ネットで取り寄せてみました。せっかくご縁をいただいた本ですから、どのような内容が書かれているのか読んでみたいと思ったからです。

この本は、昭和57年に出版されました。著者の志水正恵さんの紹介の欄には「大正13年埼玉県に生まれ、昭和23年観音神通力を得、人間の持つ神秘の真理解明に没入、昭和46年悟道。現在相生給食事業主、独身」とありました。

志水さんは、この本の中で仏教の真理である妙法を説明しようとなされていました。私は宇宙の真理の一端を言葉で説明しようとしているものが宗教だと思っていますので、仏教も宇宙の真理の一部でしかないと考えています。宗教家のみなさん、ごめんなさい。

でも、この本の中に興味深い一節を見つけました。少しご紹介しますね。

「『心』とは、空気の万能有機ですから、『心』ある総生物は宇宙大自然と平等の能力を持っています。ですから、心を体内に持っている者は、空気の持つ能力のことごとく一切の能力を持っています。生命にとって欠かせない空気は、宇宙大自然の一切万象の総力を挙げて創った、一大万能の有機であり、万能の能力が総集されています」

この考え方は大賛成です。私たち人間は空気がなければ生きていけません。そして、私たち人間は胎内から外界に出た途端に空気を吸い、“死”と同時に呼吸が停止します。私たち人間の体の“生”は空気と共にあります。この大きな宇宙の中の小さな惑星である地球に存在する空気に、最近とても興味をもっている私がいます。

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