憧れの人

憧れの人

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

WBCで日本が優勝しましたね。普段テレビを観ない私も、スポーツのLIVE中継は今まさに世界のどこかで繰り広げられている熱戦ですから、どうしても注目してしまいます。決勝戦の9回表に登板した大谷翔平選手の、2アウトからのトラウト選手との対決には胸が高鳴りました。本当に持っている人は違うのだなあと思いました。

そして、あの大谷翔平選手の決勝戦直前にチームメイトにかけた言葉にもとても感銘を受けました。何度も報道で目にした人もいると思いますが、ここでもご紹介したいと思います。

「1個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストに(ポール・)ゴールドシュミットがいたり、センターにマイク・トラウト、外野にムーキー・ベッツがいたりとか、野球をやっていれば誰もが聞いたことがある選手がいると思う。今日1日だけは、憧れてしまったら超えられない。僕らは今日超えるために、トップになるために来た。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう。さあ行こう!」

憧れていたら、その人を超えることができませんね。自分よりも上位の立場にその人を置いてしまっているので、その人がゴールになります。でもね、それでは勝てません。勝つということは、それよりも上に行くことですから。憧れを捨てて、対等な立場で戦うのです。フラットになる、フリーになることが大切なのですね。

このときに、心理学の対人関係パターンの一つである「I am OK. You are OK.」という自己肯定・他者肯定の考え方でいることの重要性を改めて実感しました。憧れていると「I am not OK. You are OK.」という自己否定、他者肯定になってしまう可能性があるからです。大谷翔平さんの言葉は、「I am OK. You are OK.」という姿勢をチームメイトに思い出させたのかもしれませんね。

それから、大谷翔平さんの言葉から、私の憧れの人は誰だっけ?と考えてみました。う~ん、誰だろう?パッと思いつきません。強いて言えば、中学生のときに憧れていたマザー・テレサでしょうか。彼女は、40歳のときに「神の愛の宣教者会」を設立し、飢えた人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、必要とされることのないすべての人、愛されていない人、誰からも世話されない人のために働きました。中学生の頃の私は、マザー・テレサのような人になりたいと思っていたなあと感慨深くなりました。

私は、彼女が残した言葉をいつも胸に抱いています。「大切なのは、どれだけ多くを与えたかではなく、それを与えることに、どれだけ多くの愛をこめたかです。」マザー・テレサのようにはなれないけれど、私から発せられる言葉や行動に愛をこめることに努めようと改めて思いました。できるかな?(笑)

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