ポップアート

ポップアート

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今回の写真は、京セラ美術館で開催されたアンディ・ウォーホール展で撮影したものです。色とりどりでポップですね。彼がポップアートの旗手と言われることが頷けます。

私が彼の作品を知ったのは、東京でロックバンドのマネージャーをしていた時のことですので、今から36年前ほどでしょうか。彼が1964年に構えたファクトリーと呼ばれるスタジオが、ミック・ジャガーやルー・リードなどの集まる場となり、そこからさまざまな音楽が生まれました。

その一つがヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ(VU)の音楽で、VUのアルバムをよく聴いていたことから、ウォーホールを知りました。と言っても、このアルバムは私が生まれる一年前の1967年に発売されたものですから、ウォーホールの存在を知った頃には、彼はこの世にはいませんでした。残念。

彼は1968年に「未来には、誰でも15分間で世界的な有名人になるだろう」と語っています。何だか預言者のようですね。まさに彼の言葉どおりの世の中になりました。“15 minutes of fame”です。

展覧会で見た彼の言葉で印象に残ったものがありました。
“I don’t believe in it (death), because you’re not around to know that it’s happened. I can’t say anything about it because I’m not prepared for it. ”(ぼくは死ぬということを信じていない。起こった時にはいないからわからないからだ。死ぬ準備なんかしていないから何も言えない)

臨床心理学者の河合隼雄さんが、女性は特に最後はおひとりさまで死ぬことが多いのだから、40代から一人で死ぬ準備をしたほうがよいと言っていましたが、ウォーホールはそれとは逆の言葉を残していたようです。

私たちは誰もが死にます。死亡率は100%ですね。死なない人なんていません。でも、ウォーホールが言うように、死ぬことが起こった時にはもうここにはいないからよくわかりません。わからないなら、そういうものよね~とそのまま受け入れて、今を楽しく生きたほうが理にかなっているのかもしれません。

でも、老後のことは気になるし……。なるべくお金の苦労はしたくないし……。できればラクに死にたいし……。う~ん、難しい。考えても解決しないことは、考えないようにして、今この瞬間を色とりどりの花のように、ワクワクしながら生きてみたいと思います。

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