しあわせの循環

しあわせの循環

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

雨降りの日に温泉に出かけました。少し時間ができると、すぐに心が求める温泉です。長いときは4時間ほど、短くても1時間半ほどはお湯と一体になっています。もともと体がブヨブヨなのに、さらにふやけてブヨブヨになるほど、お湯と体が同化します。そして、体がお湯に浸かっている感覚がなくなり、お湯の中に心が存在しているかのような錯覚を覚えます。入りすぎ~っ!(笑)

この日は空から雨がシトシト降っていました。露天風呂に浸かり、頭には雨を受けていました。そうすると不思議なことに、地球の水の循環を感じました。

地球の総水量は全く変わっていません。その水が、ぐるぐるぐるぐる大気圏の中にある地球を循環しているだけなのです。そして、私もその循環の一部になっています。

空から雨が降り、お風呂に雨粒がポトポト落ちる。私の体積で湯船からお湯がこぼれると、下水となって地表にしみ込んだり、川や海に注がれていきます。私の口に雨粒が入れば、私の臓器を通って、汗や排泄物となって体から水分が出て行きます。それが蒸発して、空に昇り、雲になって、また雨が降ります。

私に“眞美心”というダルマネームを授けてくれたプラムヴィレッジを主宰していた故ティク・ナット・ハン氏は“A Cloud Never Dies.”「ひとひらの雲は決して死なず」と言っていました。雲は循環しているだけ。だから決して死なないのです。

これは人間にも当てはまることで、人間も循環しているだけ。だから決して死なないのです。今は条件が揃って体として目に見えているだけ。体が無くなった魂も私たちと共に生きているのです。ぐるぐるぐるぐる回っているだけなのだろうと、水の循環の一部になっている私がそう思いました。

でもね、ぐるぐるぐるぐる回るのも少し疲れたかな。もう人間の循環は終わりにしたいなあ。最後の仕上げができないかなあ。な~んて考えながら1時間半ほどの入浴を終えました。

お風呂からあがった私は、「しあわせだけで、できている」というハーゲンダッツのポスターに惹かれて、バニラアイスを買ってしまいました。欲望に負けてしまった。まだ最後の仕上げには少し早いのかなあと思いながら、おいしそうにしあわせを頬張る私がいました。

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