人生のピーク

人生のピーク

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

中之島美術館の入り口には、巨大な猫の彫刻があります。その名も「シップス・キャット」。作者のヤノベケンジさんが、大航海時代に船乗りを癒す心の友として、世界中を旅した“船乗り猫”から着想を得たものだとか……。この日は雨が降っていたので、ヘルメットに水滴がついていますが、この子に会いたかったので、私としては大満足です。

この中之島美術館では岡本太郎展が開催されていました。“本職?人間-全存在として猛烈に生きる人間だ”“自分の中に毒を持て”“孤独が君を強くする”などの印象的な言葉を残した岡本太郎さんが表現する赤と黒の世界観に圧倒されました。毒があるのが人間で、やっぱり人は孤独であり、それでも猛烈に生きていくことの情熱に心打たれました。

一方、美術館の1階では「タローマンまつり」が開催されていました。タローマンは、特撮テレビ番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』に登場する巨大ヒーローで、タローマスクは、彼の作品《若い太陽の塔、1969》がモチーフになっています。まさに“芸術は爆発だ!”が再現されているのですね。番組の中では“なんだ、これは!”“真剣に、命がけで遊べ”という彼が残した言葉が使われているようですよ。

岡本太郎さんは1911年に東京で生まれて、若いころはパリで過ごし、1970年に《太陽の塔》を作りました。その後も1996年に84歳で亡くなるまで、精力的に創作活動を続けました。彼にとって人生のピークはいつだったのだろうと想像しますが、おそらく全存在として猛烈に生きた彼は、毎日が人生のピークだったのではないかと思います。

人生のピークという言葉から、America’s Got Talent(AGT)でゴールデンブザーを獲得したGrace VanderWaalを思い出しました。彼女は2016年、12歳でAGT第11シーズンの優勝を飾り、その年に発売したデビューミニアルバムが全米ビルボード初登場9位を記録しました。私は2枚目のアルバムに収録されている「moonlight」が大好きです。

現在の彼女は18歳になり、か弱くてシャイな子どもという全米のイメージに少し苦しんでいるように感じています。16歳になった頃には丸刈りにし黒に近い色の口紅にイメージチェンジをしていました。人生の一度目のピークが12歳だったので、世間のイメージとのギャップと今後どのように折り合いをつけていくのか、少し心配しています。一度目ほど高くなくても構わないのですが、人生の二度目のピークを作れたらあとはラクに生きられるかもしれないな~と思っています。

みなさんの人生のピークはいつですか?私は今でも少しずつ上昇していますよ。そうねえ、3年後まで上昇し続けて、ピークを迎えたまま高原状態で死を迎えたいと思っています。そうなるといいな(笑)。

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