おしゃべりドライブ

おしゃべりドライブ

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

二人の妙齢の女性が川で水遊びをしています。あまりに暑い日だったので、子供の頃に還ったかのようにサンダルを脱いで、素足で川に入りました。この二人とは、友人と私です。

久しぶりにランチでもしようということになり、友人に車を出してもらい、最近新しくできた田舎のハンバーガーショップまで足を伸ばしました。そのお店は日本一きれいな川に選ばれたことのある川沿いの土産物屋を改装して、小洒落た内装に変貌を遂げていました。何だか二人ともウキウキしてしまい、お店を出たあともすぐに帰りたくなくて、「ちょっとドライブする~?」と、思いつくまま気の向くまま車を走らせることにしました。

そういえば私たち二人は、20代の頃から夜中に集合しては、明け方までドライブしながら夜通しおしゃべりをしていたものです。細い山道が好きで、内宮さんの脇道に入り込み、山をいくつか越えて、志摩の海に突き当たったところで、どこにいるのかわからず、まだ薄暗い時間に通りかかった車をとめて「ここはどこですか?」と聞いたこともありました。まるで不審者でした(笑)。

そんなことを思い出しながら、やっぱり細い山道のほうに引き寄せられるかのように車を走らせることになりました。途中、面白い看板を探したり、大内山牛乳でソフトクリームを食したり、せっかくここまで足を伸ばしたからと頭之宮(こうべのみや)神社でお参りをしたりしました。「せっかく」や「限定」という言葉に弱いな~と笑いながら、おしゃべり&ドライブを堪能しました。

頭之宮神社には川に降りる階段があり、その先で私たちは川遊びをしたのです。雨が降った後の湿気を含んだ木々を抜けて階段を降りていく時に、「妖精がいそうね」と友人が呟きました。その友人らしい言葉です。彼女は純粋で正直で心がきれいな女性ですから。「なるほど、あなたは妖精系だものね」と私は返しました。

私の友人たちは50代の妙齢の女性が多いのですが、この友人は妖精系、他の愉快な仲間たちは「目に見えるものはまやかしよ」と言う宇宙系、「龍神に会いたいと思っているの」という龍神系、「神様に呼ばれているの」という神社系、「何でもやってみたい」という煩悩系など、本当にさまざまな個性を持った友人がいます。「夜になると人形同士がおしゃべりしている」というアニミズム系のおじいさんの友人もいます。

何だか変わった友人ばかり。でも、そんな個性的な友人に囲まれながら、楽しく過ごすことができる毎日に、心から感謝したいと改めて思いました。妖精系の友人は「毎日同じことばかりしていないで、これからは心が動くような新しい挑戦をすることにしよう」と今回のドライブで刺激を受けたようでした。よかった、よかった。

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