桃と夢二

桃と夢二

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今回の写真は夢二郷土美術館で撮影した夢二のトランプです。ちょうど「竹久夢二×マツオヒロミ♡トキメキの大正浪漫♡」という企画展が催されていて、マツオヒロミさんが子どもの頃遊んでいた夢二のトランプが展示されていました。ここの展示室は撮影可でしたので、パシャリと写真を撮ってみました。

夢二郷土美術館は岡山後楽園の近くにあります。そうです。また岡山をほっつき歩いてきました(笑)。夢二は岡山出身の画家で、叙情性やロマンチシズムを大切にした絵を描き続けました。この叙情性を美輪明宏さんが高く評価している2004年3月17日の朝日新聞の記事があります。少し抜粋してみましょう。

「現代の少年少女には、かつて夢二が広めた人間にとって大切なもの、つまり叙情性やロマンチシズム、上品さ、優しさ、そうしたものが一切なくなってしまった(中略)精神性や心の価値が抜け落ちてしまったのです。叙情性やロマンチシズムはしばしば、陳腐だとか俗悪だとか批判されますが、実は人間にとって必要不可欠なものです」

この叙情性やロマンチシズムは、事実や現実とは正反対のもので、それらから離れて夢や空想に浸ったり、湧き出るような感情を表現したりする心豊かな状態を表しています。人間には心があり、心を通して事実や現実を見ていますから、叙情性やロマンチシズムは私たちが人間らしくあるために、もっと言えば私らしくあるために必要なものかのかもしれませんね。

この夢二郷土美術館に向かう前に、岡山後楽園と岡山城の間を流れる旭川で、桃型ボートに乗りました。54歳にもなって何に乗ってるの~?と突っ込みを入れられそうですが、桃太郎のようにどんぶらこ~どんぶらこ~と水面を漂いながら、おばあさんに拾われてぱっかり誕生してみたかったのです。

ちなみに桃は昔から不老長寿をもたらし、邪気を祓う効果も持ち合わせていると言われていますので、縁起のいい果物です。ですので、桃には霊的なパワーが秘められていて、生命エネルギーの活性化も期待できるようです。そういえば、桃型ボートに乗る前には桃ジュースもいただきました。桃づくしです。

このように書いてくると、私って桃型ボートのようにどんぶらこ~どんぶらこ~と流れに身を任せながら叙情的に生きているのだな~と改めて気づきました。でもね、そのほうが楽しく生きられるような気がしています。織田裕二さんではないですが「地球に生まれてよかった~」と心から言えるように、この地球を思う存分楽しみたいと思います。

with k 4E