2021年

2021年

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

今日は12月29日、今年の仕事納めの日です。2021年、今年もいろいろありました。備忘録の意味合いも含めて、この一年を振り返ってみたいと思います。

1月(4)は恒例の初詣から始まり、2月(3)には一般社団法人三重県公認心理師会(略称:みえ公心)の設立に向けた司法書士さんとの打ち合わせ、3月(3)には被害者が創る条例研究会主催のシンポジウムにパネリストとして登壇しました。4月(5)にみえ公心の設立、5月(2)は外国につながる発達障がい児支援のための通訳研修の講師を務め、6月(4)には十数年前の被害者遺族と繋がり支援ができるようになりました。7月(7)は県立大学設立に向けた報告会を行い、8月(4)は5本の研修会をこなし、9月(3)からは三重いのちの電話のスーパーバイザーとして始動しました。10月(5)は高知県での犯罪被害者等支援のアドバイスを行い、11月(8)には未来を担うこどもたちのために活動する会に参加し、12月(4)は静岡県での被害者支援担当者の研修を担当しました。

今年の一年は、昨年よりも断然忙しくなりました。コロナ禍での過ごし方が定着し、世の中が動き始めたことから、研修会やカウンセリングなどの依頼が頻繁に入るようになりました。依頼された仕事は基本的に断らずに引き受けることが多いので、どんどん予定が埋まり、年末に近づけば近づくほど、空いている日を探すほうが困難になっていきました。まさに、駆け抜けた2021年だったような気がします。

そして、今日の仕事が終わったら、姪を迎えに東京へ向かいます。「甘やかせすぎじゃないですか?」とも言われました。6時間かけて車で東京まで行って1泊し、翌日姪の部屋の大掃除を手伝い、ゴミを車に積み込み、姪のマシンガントークを聞きながら、帰路に就くわけです。疲れに行くようなものなのかもしれません(笑)。

みなさんは、レジリエンス(resilience)という言葉をご存知ですか?これは、一般的に「回復力」「弾力」と訳される言葉で、外的な衝撃にもぽきっと折れることなく、立ち直ることができるしなやかな強さのことを言います。心理学的なレジリエンスの研究は40年ほど前から始まっていますが、心理学では「ストレスのある状況や逆境でもうまく適応し、精神的健康を維持し回復へと導くもの」とされています。日本では、東日本大震災の頃からレジリエンスに注目が集まってきたような記憶があります。

このレジリエンスを左右する要因の一つに、愛された経験があるかどうかという指標があります。自分が他者から愛された記憶は、自分自身を支える根源となり、しなやかな強さを作り出します。心があったかくなるような安心・安全感、全身が明るい光で包まれるような多幸感がレジリエンスを育むのだろうと想像しています。

私が姪を東京まで迎えに行くのも、心があったかくなるような経験を姪にしてもらいたいと思うからです。自分のためにわざわざ東京まで来てくれることは、やはり嬉しいことなのだろうと思っています。かつて母が東京に住んでいる私のもとに来てくれたように、私も東京に住んでいる姪のもとに行ってあげたいと思っています。他には何もしてあげられることがないですしね。

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