1111

1111

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

スピリチュアル好きの友人から「先生、11月11日は特別な日ですよ。運命に影響を与える日なんですから」というLINEが届きました。「へぇ~、そうなんだ~」と返事をしましたが、その理由がわかりませんでした。それで少し調べてみました。

数秘学という数字を使った占術では、1は新しい出発を意味し、創造性に富んだ数字で、その1が重なった11はさらに強力なエネルギーを持つようです。そして11月11日は、数字の1が4つも並ぶ日なので、スピリチュアル的にも重要な意味を持ち、数字の1111は光の柱・縦の波動・始まりを象徴しているようですよ。光の柱って何だ?怪しすぎる・・・(笑)。

怪しいついでに・・・。前回のブログでもご紹介したヒルマンの著書『魂のコード』(鏡リュウジ訳)を現在私は読み進めています。この著書の中に次のような記述がありました。

「わたしたちの人生を決定づけているのは、子供時代そのものではなく、むしろ子供時代をそんなふうに想像するようにしむける理論なのである。子供時代を外から襲いかかる不幸が人をねじまげてゆく時代として想起させる、トラウマ的な見方。本書は、子供時代そのものは、そんな見方に比べれば与えるダメージは小さいと一貫して訴える」とあります。

でも、最近の風潮として、私たちの人生を決定づけるのは、小児期の逆境的体験(ACE)であるという傾向がさらに強まってきています。ACE研究の結果として、小児期のトラウマ体験はよく見られるパブリックヘルス的問題の基礎になることが分かっており、また成人後の社会機能、ウェルビーイング、健康リスク、疾病、死亡の強力な予測因子であると報告されています。

そうなると、ヒルマンの考えとACE研究の結果は相反するものになるな~と思っています。どちらが正しいのでしょうか?難しいところです。11月11日は運命に影響を与える日らしいので、今日のところは運命の働きを説くヒルマンの側に立ってみましょう。

ヒルマンは言います。「あなたの運命の、内なるイメージは今日も、昨日も、また明日もとぎれることなく存在している。あなたという人格はプロセスや発達の結果ではない。もし発達などというものがあるなら、あなたこそが発達する本質的なイメージである。ピカソがいうように“わたしは発達などしない。わたしはわたしである”のだ」

ということは、生まれながらの魂が運命の働きとなるのなら、プロセスや発達などはそれほど大きな問題ではないのかもしれませんね。子供時代の辛い過去の記憶を抑圧しているがために今のあなたがダメージを受けているのではなく、生まれながらの魂を持つあなた自身とこれまできちんとつながってこられなかった過去の失敗によって、今のあなたがダメージを受けているということなのだろうと思います。ん~っ!難しい・・・。もう少し勉強してみます。

ただ、もし運命というものがあるのなら、11月11日の今日、運命の呼び声に耳を澄ませてみるのもいいのかもしれないな~と思っています。あなたの魂からの運命の呼び声が聞こえるといいですね。

with k 4E