秋桜

秋桜

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

秋桜が風に揺れる季節になりました。みなさんは、秋桜をどのように読みますか?「あきざくら」ですか?それとも「コスモス」ですか?

この花は明治に渡来した外来種で、秋に咲く花なので秋桜と命名されたそうです。その際には、あきざくらと呼ばれていたとか。それが昭和52年に山口百恵さんが歌った「秋桜」というヒット曲からコスモスと読むことが一般的になったようですよ。ヒット曲というのは影響力が大きいのですね。

では、どうして秋桜をコスモスと言うようになったのでしょうか。それは、整然と並ぶ花びらや同じ時期に同じくらいの高さで群生する様子が、まるで秩序だった宇宙のシステムに似ていることから、宇宙と同じコスモスという名前になったという説もあります。コスモスの語源は、ギリシャ語のkosmosに由来し、この意味は、「秩序」「美しい」「調和」です。コスモスの花言葉も「調和」「美麗」だということで、ここでも一致していますね。

そういえば、最近ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎さんが、日本からアメリカに国籍を変えた理由を次のように説明したことが印象に残りました。

日本では人々はいつも他人を邪魔しないようお互いに気を遣っています。彼らはとても調和的な関係を作っています。日本人が仲がいいのはそれが主な理由です。(中略)日本で「はい」「いいえ」と答える質問があるとき、「はい」は必ずしも「はい」を意味しません。「いいえ」の可能性もあります。(中略)アメリカでは自分のしたいようにできます。他人がどう感じるかも気にする必要がありません。(中略)私のような研究者にとっては、アメリカでの生活は素晴らしいのです。(中略)私は人生で一度も研究計画書を書いたことがありませんでした。自分の使いたいコンピュータをすべて手に入れ、やりたいことを何でもできました。それが日本に帰りたくない一つの理由です。なぜなら、私は他の人と調和的に生活することができないからです。

あ~、その通りだな~と思いました。日本人の同調圧力はきわめて高く、みんなと違うことを排除する傾向も強いと感じることがあります。でも、本当は「いいえ」と思っているのに、「はい」と答えてしまうのは、自己一致をしない思考停止のイエスマンをどんどん作り出す土壌になっているのではないかと思います。仲良く見えるのと、本当の信頼関係で結ばれているのとでは、実は大きな違いがありますね。

「いいえ」と思っていることは、「いいえ」と言えばいいのだと思います。自分が正しいと思っている通りに生きることが大切だと思います。自分のやりたいようにやればいいのです。日本で生活するには少しばかり他人のことを考える必要はあるでしょうが、でもね、やはり自分が正しいと思うことを自由にやっているあなたはとても素敵なのだと思います。

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