普通ってな~に?

普通ってな~に?

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

「アンコンシャス・バイアス」という言葉を聞かれたことはありますか?これは、無意識の思い込み、無意識の偏ったものの見方、無意識の偏見など、さまざまな言葉で表現されている概念です。私はこの言葉を、このテーマの研修を受ける方から教えていただきました。でも、よくよく考えてみると心理学では古くから扱われていた概念だな~と家に帰ってから気づきました(遅っ!)。

これは、自分では気づかないまま心の中に持っている偏った見方、考え方、根拠のない思い込み、先入観・固定概念などです。「今どきの若い者は」とか「やはり女性には無理な仕事だったか」といった言葉の裏には、アンコンシャス・バイアスが存在していると考えられます。最近ではビジネスシーンで注目されているようで、女性管理職、外国籍の人材、非正規社員、短時間労働者、ノマドワーカー、高齢者の再雇用、LGBTQ+などの、労働者の働き方や属性が多様化し、ダイバーシティが加速しています。このダイバーシティを実現するために、差別・格差・不平等を撤廃し、対処しなくてはならないのが、アンコンシャス・バイアスだということです。

そういえば、私は女性管理職だったし、先日外国籍の発達障がい児支援の研修をやったばかりだし、今はフリーランスなので非正規でノマドワーカーだし、幼児期から仲のいい友人はLGBTQ+の中の一つだなあと思い当たりました。私って、アンコンシャス・バイアスとかなり密接な生活を送っています。子育て支援も、障がい者支援も、外国籍の子ども支援も、女性支援も、被害者支援なども行っているし、カウンセリングにいらっしゃる方も多種多様・・・。

私が被害者支援の研修会講師をする時は、「みなさんは被害者には何か落ち度があるから被害に遭ったと思っていませんか?私は清く正しく生きているから被害者になんてならないと思っていませんか?」と受講者に語りかけています。また、先日の外国籍の発達障がい児支援の通訳研修の際には、「みなさんの通訳される言葉には、障がいに対する考え方が乗っていきます。だから、ご自分の障がいに対する考え方を今一度見直してみてください」とお話ししたばかりです。これは、まさしくアンコンシャス・バイアスでした。

この考え方の背景には、“普通”という概念が潜んでいます。日本人に強いこの“普通”という価値観は、みなさんが想像する以上に私たちの心を巣食っています。例えば「普通は被害になんて遭わないわよね~」とか「障がいは普通じゃないわよね~」という具合にです。アンコンシャス・バイアスを扱う時には、“普通”ってな~に?とご自分にまず問いかける必要があると思っています。

「目の前にいる人は一人ひとり違う。だから“普通”なんて存在しない。ただ、大多数という概念が存在するだけ。別に大多数に入る必要なんてないしね~。もともと一人ひとり違うのだから。それに何が良いとか悪いとかジャッジする権利なんて私たちにはないのよね~。目の前にいる人を、ありのままそのまま受け入れれば、それで十分なのだから」といつも私は独り言ちています(笑)。

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