Documentary Film

Documentary Film

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

夜中に目が覚めてしまい、YouTubeを見ていたら、Mr.Childrenの期間限定公開の動画にたどり着きました。桜井和寿さんの歌う“Documentary film”という歌詞に、心の中のドキュメンタリーフィルムに映る愛する人の笑顔に、愛おしくて泣きそうになる思いが溢れていて、ふとセンチメンタルな気持ちになりました。

笑顔ってステキですよね。ことに愛する人の笑顔には癒しの力があり、喜ばしい気持ちになります。今回はそんな花言葉を持つイチゴの写真にしてみました。でも、笑顔ってその人がこの世に存在していないと見ることができません。同じ時代に体を持って生まれ、そして出会い、言葉を交わし、屈託のない笑顔を見せることができる深いつながりを持てるいのちがあることが、笑顔を見る条件になります。

でも、その条件を失えば、リアルな笑顔を見ることができなくなります。それが死なのだろうと思います。犯罪被害者支援をしていると、“その時の別れが最後の別れになる”ことが起きることを目の当たりにします。だからこそ、愛する人の笑顔は尊いのだということを実感します。

私が講演などの最後にご紹介する詩があります。アメリカ同時多発テロの際に亡くなった消防士さんが遺した詩だと話題になったことがありましたが、実は息子さんを水の事故で亡くされた母親が書いた詩です。少し長いですが、ご紹介します。

「最後だとわかっていたなら」 ノーマ・コーネット・マレック

あなたが眠りにつくのが最後だとわかっていたら/わたしはもっとちゃんとカバーをかけて/神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう/あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら/わたしはあなたを抱きしめてキスをして/そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう/あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら/わたしはその一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう/あなたは言わなくてもわかってくれていたかもしれないけれど/最後だとわかっていたなら一言だけでもいい/「あなたを愛してる」とわたしは伝えただろう/たしかにいつも明日はやってくる/でももしそれがわたしの勘違いで/今日で全てが終わるのだとしたら/わたしは今日どんなにあなたを愛しているか伝えたい/そしてわたしたちは忘れないようにしたい/若い人にも年老いた人にも/明日は誰にも約束されていないのだということを/愛する人を抱きしめられるのは今日が最後になるかもしれないことを/明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず/もし明日が来ないとしたらあなたは今日を後悔するだろうから/微笑みや抱擁やキスをするための/ほんのちょっとの時間をどうして惜しんだのかと/忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことを/どうしてしてあげられなかったのかと/だから今日あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう/そしてその人を愛していること/いつでもいつまでも大切な存在だということをそっと伝えよう/「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を持とう/そうすればもし明日が来ないとしても/あなたは今日を後悔しないだろうから

大切な人に愛していると伝えられなかった後悔から、次は必ず愛してると抱きしめるよ!という強い思いを抱いて、人は生まれ変わるのかもしれませんね。みなさんの心の中のドキュメンタリーフィルムには誰の笑顔が映し出されていますか?その人を大切になさってくださいね、今日を後悔しないように。

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