いのちの時間

いのちの時間

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

私は30才の頃、1か月ほど、サンタモニカに語学留学をしたことがあります。どこで申込みをしたのか忘れましたが、一人でロサンゼルス国際空港に降り立ち、そこから路線バスでサンタモニカまで行きました。どのバス停で降りるのかよくわからず、東洋人をバスの中で見かけたので日本語で話しかけたのですがさっぱり通じず、バスの運転手さんに片言の英語で話しかけて、降りるバス停を教えてもらいました。ホームステイ先のお宅を探すのも一苦労で、まさに珍道中という言葉がぴったり当てはまるほどでしたが、サンタモニカの海岸にたどり着いた時の感動は今でも忘れられません。

2週間も経つと英語にも慣れてきて、ロサンゼルスのあちらこちらに出かけていくようになりました。その中の一つに、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)があります。そういえば、サンフランシスコにも行きました。一つ記憶を引っ張り出すと、芋づる式に様々な記憶が蘇ります。話を元に戻します。UCLAでは、大学の生協で「Lifetimes ~ The beautiful way to explain death to children」という絵本を買いました。犯罪被害者支援に携わるかなり前のことですが、いのちの時間については当時から興味があったのかなあと改めて思いました。

その絵本のはじまりをご紹介します。

There is a beginning and an ending for everything that is alive.
In between is living.

すべての生き物には始まりと終わりがあります。そしてその間にいのちがあります。

植物、人、鳥、魚、木、動物、ちっちゃな昆虫でさえも、すべての生き物には始まりと終わりがあります。いのちの時間の長さはそれぞれで、生きている間にいろいろなことが起きて途中で死んでしまうこともあるけれど、生きている限り、それはいのちの時間なのだということを、この絵本は教えてくれます。

すべての生き物に平等に与えられているものが2つあるとどこかで聞いたことがあります。
それは、時間と死。
どの生き物にも1日は24時間だし、どの生き物も必ず死を迎えます。
どんな生き物でも、どこに住んでいようと、どんな持ち物を持っていようと、時間と死だけは平等です。そんな本質的なことも、この絵本は教えてくれているような気がします。

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