不登校とひきこもり

不登校とひきこもり

オンラインカウンセリングのカナムーンです。

先日、心きらきら育ち研究会で「ひきこもりと発達障がい」についてお話をしました。このような機会があると、データや関連する書籍などを読み直して、スライドを作成するのですが、考えをまとめるプロセスでいくつかの気づきがありました。それを少しご紹介したいと思います。

令和4年度にKHJひきこもり家族会連合会が行った実態調査のなかで、ひきこもりの当事者が回答したひきこもりの初発年齢がグラフになっているデータがありました。結果は最小値が8才、最大値が51才でした。つまり、小学校2~3年生のときからひきこもっている人がいるということなのです。これはいわゆる不登校に該当するのだろうと思います。

小学校に行きづらくなった不登校の子どもに、「学校は無理して行かなくてもいいんじゃない?」と言う支援者がいます。本当に子どもがつらそうであれば休むことは必要です。発達障がいであれば感覚過敏があったり、予測のつかない学校生活に疲弊したりすることもあり、環境調整ができるまでは、過剰適応で枯渇したエネルギーを溜めることも必要です。ただ、将来はこの現実生活をどうにかこうにか生きていかなければならないので、家にひきこもってばかりだと、親亡き後の生活が立ち行かなくなります。

ひきこもりが慢性化していく家族関係の特徴には主に二つあります。一つは過保護タイプ、もう一つは叱咤激励タイプです。過保護タイプは、登校の刺激を与えずに待つタイプと、ひきこもりは成長の一過程でそのうち自分で解決するだろうと子どもに任せるタイプがあります。いずれにしても、ひきこもりから抜け出すきっかけがない限り、何も変化が起こらないことがあります。叱咤激励タイプは、一方的に家族の意見を子どもに押しつけ、一刻も早く学校へ行くことを望みます。そして、これら二つが入れ替わりながら続いていくと、ひきこもりが慢性化していくのです。

このような事態を回避するためには、子どもの様子を見守りながら、抜け出すきっかけを作っていかなければならないのだと思っています。私はよく「タイミングを見て負荷をかけていく必要がある」という言い回しを使うことが多いのですが、どれだけの負荷なら現段階で耐えられるかということを見極めながら、家族から子どもへの働きかけを助言することがあります。

「学校に行かなくてもいいんじゃない?」と言うことは簡単です。しかし、その子どもがいつか社会と関わりながら生きていかなければならないという現実を踏まえて、そのきっかけを家族や子どもと一緒に探し続けることが、支援者としての責任のような気がしています。

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