秘密の生涯
秘密の生涯

オンラインカウンセリングのカナムーンです。
コロンビア出身のノーベル賞作家であるガブリエル・ガルシア・マルケスは、「ひとには三つの生涯がある。公のと、もうひとつは私的なものと、そしてそれから三つ目は秘密の生涯だ」と言っています。
公の生涯はわかりやすいですね。家から表に出て、社会のなかで役割を持って過ごす生涯が公の生涯です。仕事をしたり、役職についたり、ボランティア活動をしたりという社会活動がこれに当たると考えられます。私がこのようにブログに書いている内容も、SNSで公開していますので、公の生涯と言えるかもしれません。
次に私的な生涯は、家族、パートナー、恋人、友人間などのプライベートな空間で過ごす生涯です。パーソナリティ情報や感情を共有し、公では見せない自分として存在することが多いような気がします。家のなかのことは他人にはわかりませんので、もしかしたら家族に虐待を加えている人たちもいるかもしれませんね。
三つ目は秘密の生涯です。これは自分だけが抱えたまま、墓場まで持っていく秘密と呼べるものだと思います。配偶者の死後に愛人や隠し子がいたことが判明したり、家族の誰かに犯罪歴があったり、マニアックな性癖があったり、自らに出生の秘密があったりと、その秘密は人それぞれでしょう。
先日、里親さんたちの勉強会で『真実告知』について話をしました。真実告知という言葉はとても深刻に受け取られがちですが、最近欧米ではこれをTelling(テリング)と呼んでいるようです。
「私はあなたを生んでいないこと。生んでくれた人にはいろいろな事情があって、あなたを育てることができないこと。私たちはあなたを育てることを心から望んでいること。あなたは私たちにとって大事な存在であること」を子どもに伝え、生い立ちを子どもとともに受け止めていくことが大切だと言われています。
このような生い立ちが、秘密の生涯のなかで語られるのではなく、私的な生涯として、信頼できる人とともに受け止め、その事実と向き合って生きていけるようになれたらいいのになあと思っています。誰にも言えない秘密をひとりで背負うのは、誰にとっても荷が重すぎるような気がしています。
with k 4E #462








